株式会社MJIのコミュニケーションロボット「Tapia(タピア)」が、コミュニケーションロボットとして世界初の『Microsoft Azure Certified for IoT デバイス』に認定された。
『Microsoft Azure Certified for IoTデバイス』とは、「Microsoft Azure IoT Hub」サービスと接続できるデバイスであることを、マイクロソフト社が認証するプログラム。接続試験に合格し認証を得たデバイスを使用することで、開発者はMicrosoft Azureを用いたIoTアプリケーションをスピーディに進めることができる。
タピアは、カメラ、スピーカー、マイク、タッチパネルモニタを搭載し、バッテリーを内蔵した、高さ約25cmの持ち運べる家庭用コミュニケーションロボット。タピアとのコミュニケーションに不可欠な音声認識、音声合成、顔認識機能のほか、クラウド上の応答システムでタピアとの日常会話を楽しむことができる。日常会話には感情表現と好感度システムを搭載。会話のペースや、内容によってロボットの応答が変化する。
「Microsoft Foresight ~ meet your smile:ロボディクス スタンプラリー ~(2016年9月開催)」にて、Microsoftの最新技術と連携した進化版タピアが各企業ブースに設置された。「顔認証API (Microsoft Face API)」「Microsoft Azure blob」「Microsoft Azure IoT Hub」「次点推奨API (Recommended API)」「スタンプラリーAPI」などの各種外部APIとシームレスな連携を実現。来場者がタピアを通し顔認証によるスタンプラリーに参加することで、最新鋭の技術の体験が可能になったという。
タピアはAndroid OSをベースに設計開発されており、今春リリース予定のタピア開発キットはAndroidアプリケーション開発者であれば気軽に開発できる環境だという。タピアはバッテリー内蔵し、充電ベースに設置され常に電力が供給される状態の日常的に人と接する小型のコミュニケーションロボット。今後Azure IoT Gateway SDKにも対応することにより、一般の家庭だけでなくサービスの場において多くのコンタクトポイントが生まれることから、センシングデータ収集等、常時クラウドと接続できるためIoT Hubとしての可能性を秘めている。
BluetoothやWi-Fiで様々なIoTデバイスと連携するだけでなく、IoT Hub Device Managementへ対応することにより、ハードウェアの故障検知、ソフトウェアバージョン管理など、個々のデバイスの状態を適切にシステム管理し運用することが可能となる。タピア×Microsoft Azure活用から、他言語対応や地域・交通情報の案内といった、ホテルやレストラン、観光地のインバウンド対応で顧客へのシームレスなサービスが期待されている。
【関連リンク】
・MJI
・マイクロソフト(Microsoft)
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。