経産省、ロボットシステムインテグレータのスキル標準・プロセス標準の資料公開

経済産業省及び日本ロボット工業会は、ロボット革命イニシアティブ協議会において検討が行われた、ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)のスキル標準・プロセス標準について、その成果資料を取りまとめた。今回のスキル標準・プロセス標準の資料は、ロボット活用に関するポータルサイト「ロボット活用ナビ」で公開されている。

ロボット活用ナビHP「ロボットSIer関連資料ダウンロード」はこちらから。

  1. ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)スキル標準[スキル標準]
    ロボットシステムインテグレータ(ロボットSIer)スキル標準とは、ロボットを使用した機械システムの導入提案、設計及び構築等を行うロボットSIerに共通して求められるスキル項目を抽出し、それぞれの項目について能力の高さに応じたレベルを設定して一覧形式にまとめたもの。

    同スキル標準では、機械・電気・制御といったロボットエンジニアリング系の能力だけでなく、生産技術や営業技術、組織体制など、多面的な観点からロボットSIerとして備えるべき能力が規定されている。

    その企業が持つ能力をスキル標準に照らし合わせることで、その企業がロボットSIerとしてどの分野の能力に秀でており、どの能力が不足しているかということを見える化するとともに、不足している部分については従業員の教育、スキルを持った人材の採用、他社と連携して能力不足を補うといった具体的な対応策の検討が可能になるという。

    同スキル標準の策定にあたり、株式会社バイナスを委員長としたスキル標準策定委員会で原案を作成し、ロボット革命イニシアティブ協議会・ロボット利活用推進WGでの検討・承認を経て、今回第一版が制定された。

  2. ロボットシステムインテグレーション導入プロセス標準[プロセス標準]
    ロボットシステムインテグレーション導入プロセス標準「RIPS」(RobotsystemIntegrationProcessStandard)は、ロボットシステムの構築プロセスを最適化する工程管理手法。

    ロボットシステムの導入において、これまで構築プロセスを管理する標準的な手法が存在していなかったため、顧客との合意形成が曖昧なまま契約を結んでしまい、工程後半で認識の食い違いに気付き、結果として変更・追加改修などの手戻りが生じ、工数増による追加の費用発生や納期遅れが発生するという問題が度々生じてきたという。

    RIPSの活用により、作業工程や作成するドキュメントを標準化することで、作業の見える化や顧客との確実な合意形成を実現させ、ロボットシステム構築プロセスの最適化を支援するという。

    同プロセス標準の策定にあたり、ミツイワ株式会社を中心として原案を作成し、ロボット革命イニシアティブ協議会・ロボット利活用推進WGでの検討・承認を経て、今回第一版が改訂され第二版が制定された。

出典:経済産業省ウェブサイト

【関連リンク】
経済産業省(METI)
日本ロボット工業会(JARA)
バイナス(BYNAS)

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