株式会社MJIはコミュニケーションロボット「Tapia(タピア)」の法人企業向け開発キット(SDK)をリリースすると発表した。オリジナルモデルのタピアを開発・販売することで、受付や店頭接客など、企業独自のソリューション展開へ寄与することが狙いだ。
販売価格は300,000円(税抜)で、開発用タピア1台、Tapia SDK、TOSの利用、サポート費用(1年間)などが含まれる。なお、無償トライアル期間で約1ヶ月間、手持ちのAndroidタブレットで動作確認ができ、また既に製品版タピアを持っている法人企業でTapia SDKを購入した場合は、開発用に変更できるという。
タピアのSDKについて
ポイント
- オリジナルのタピア専用アプリケーションを開発できる。
- 開発したアプリケーションをインストールした企業様モデルのタピアを販売できる。
- 小型・低価格のため、受付・サービス施設等様々な場所で活用でき、まとめて導入しやすい。
基本機能
- 言葉を話す:タピアの声で発話する。店頭での商品紹介、顧客への呼び込みが可能。
- 言葉を聞く:人の音声を認識する。顧客の声を認識して、メッセージを返答できる。
- 表情を表現する:喜怒哀楽を表現する。受付など、顧客に笑顔で対応。
- 動く:上下各15度、左右各175度可動する。ロボットの可愛らしさを表現する。
開発環境
- 必要なソフトウェア:Android Studio/Java SE
- 開発を行うPC:
- 推奨OS(Windows):Windows7以上
- 推奨OS(Mac):Sierra
- 推奨OS(Linux):Ubuntu
- エミュレーター用タブレット:
- Androidであること
- Android OSバージョン:Android OS 5.0.1以上
※顔認証機能、会話機能や、タピアあぷりと連動したビデオ通話、みまもり機能等の製品版に含まれる機能はTapia SDKに含まれない。Tapia SDKは随時サンプルコードを追加する予定。
※2年目以降の開発に伴う費用、製品発売に伴う費用、アプリケーション検証費用(ver.毎、台数の制限はなし)が別途発生。
タピアについて
カメラ、スピーカー、マイク、タッチパネルモニタを搭載し、バッテリーを内蔵した高さ約25cmの持ち運べる家庭用コミュニケーションロボット。
タピアとのコミュニケーションに不可欠な音声認識、音声合成、顔認識機能のほか、クラウド上の応答システムでタピアとの日常会話を楽しむことができる。
日常会話には感情表現と好感度システムを搭載。会話のペースや、内容によってタピアの応答が変化する。
【関連リンク】
・MJI
・「Tapia Online SDK」専用ウェブサイト
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。