Emotion Intelligence株式会社(エモーションインテリジェンス、以下 emin)とソフトバンク・テクノロジー株式会社(以下 SBT)は、2015年11月6日に、eminが保有する感情知能「Emotion I/O(R)」と、SBTが保有するWebコンサルティング・分析サービス「SIGNAL」を中心とした技術を利用した共同事業・研究に関する基本契約に合意した。
また、同日より、「Emotion I/O」を利用して、Webサイト来訪者の行動を0.03秒ごとに蓄積し、機械学習により感情データとして抽出して行動データとリアルタイムに連携させるデジタルマーケティングサービス「Emotion i」の提供を開始しました。
【eminとSBT、業務提携の目的】
eminでは、Webブラウザ上のユーザー行動をリアルタイムに解析・パターン認識し、ユーザー行動を高い確率で予想する感情知能「Emotion I/O」を提供している。人工知能を活用した「Emotion I/O」は、大量のユーザー行動のデータを統計的に取り扱うことで、リアルタイムで取得し難い「感情そのもの」の様子も、かなりの高い精度で類推することができる。
一方SBTでは、SIerとして様々な業種・業態に対して豊富なシステム開発の実績、デジタルマーケティング領域において10年以上のソリューション提供、200社以上への導入・支援実績がある。また、客のビジネス課題解決を、オンラインとオフライン双方のデータの分析・活用を支援する実績豊富なコンサルタントとデータサイエンティストが多数在籍している。
eminとSBTは、eminが保有する感情知能「Emotion I/O」とSBTが保有するWebコンサルティング・分析サービス「SIGNAL」を中心とした技術を融合することで、デジタルマーケティング市場ニーズに合わせたサービスの拡充とデジタルマーケティング市場における競争力を高めることに繋がると判断したため、業務提携契約を締結するに至った。
【業務提携の内容:感情知能「Emotion I/O」を活用したデジタルマーケティング共同事業】
(1) eminが保有する感情知能「Emotion I/O」とSBTが保有するWebコンサルティング・分析サービス「SIGNAL」を中心とした技術を融合した消費者の意思と行動をつなぎ合わせた精度の高いデジタルマーケティング手法の共同研究およびサービス開発を行う。
(2) 両社の持つ営業基盤を活用して共同開発したサービスおよび、双方のサービス・製品に関して顧客の獲得や深耕を行う。
【感情データと行動データをリアルタイムに連携させる「Emotion i」の開発背景】
現在、マーケターは、生活者が広告を見る確率や広告をクリックする確率といったWebサイトに流入してくる指標は、機械学習などで予測が可能だが、サービスや商品を購入する確立やサービスを利用し、再び取引が発生する確立などは機械学習による予測ができない状況にある。このため、購入確率などの予測については、多くの企業で、マーケターや分析官による分析や仮説に依存しており、目標達成度合いを図る定量的な指標(KPI)を達成できるかどうかの予測作業にリソースを投入せざるを得ない状況となり、最大のミッションである戦略立案、実行、分析、改善といったコア業務に集中することができなかった。
このような背景から、生活者の意思を機械学習によって予測し、予測データをリアルタイムに施策に反映することで、マーケターが予測作業から解放され、生活者の意思を反映したパーソナライズを実現可能なインテンション型のデジタルマーケティングサービスとして、「Emotion i」をSBT社と共同で開発した。
両社は、Emotion iにより、Webサイトに訪問した生活者に関するさまざまな情報と、客の感情データをリアルタイムに組み合わせることによって、今まで以上にパーソナライズが可能で、確度の高いマーケティング施策を実現できる環境を構築し、感情データを用いて下記のような価値を提供することで、感情データを利用したデジタルマーケティングに導く。
【Emotion i 3つのVALUE/概要】
<効果的なマーケティング>
・機械学習により、購入確率が予測できることで予測作業が大幅に軽減される。
・感情データのリアルタイム利活用により、サイト内施策、広告施策において、購入確率が高いユーザーにのみ施策実行することで施策効果の最大化に繋がる。
<オペレーションからストラテジーへ>
・日々生み出される膨大な感情データから、感情知能によってリアルタイムに気付きを与える。
・人にしかできない戦略(収益向上、LTV向上など)に必要な時間を生み出す。
<超高速PDCAサイクルの実現>
・分析アルゴリズムの独自性、正確さが担保された技術で、高速処理技術(1秒以下)により施策利用への機会損失を低減する。
【「Emotion i」の機能と価格】
eminが提供するEmotion I/Oという感情知能エンジンは、0.03秒ごとにユーザーの迷いをトラッキングし、ユーザー行動から感情を自動判定する。Emotion iは、これらの感情データを、タグを埋め込むだけで、アクセス解析やA/Bテストツール、CMSなどのデジタルマーケティングツールとの連携を提供する。
同サービスにより企業は、生活者の行動データや趣味・趣向などの属性データと、感情データを組み合わせたマーケティングが可能になり、個別の客ごとに最適化を図ることができる。
サービスの詳細はこちらのサイトを参照。
【連携可能なマーケティングツール/詳細】
<営業プロセス最適化サービス>
・Visitor Insight(SBTオリジナルサービス)
<アクセス解析ツール>
・Adobe Analytics、Google Analytics
<A/Bテスト・レコメンドツール>
・Adobe Target
<CMS(コンテンツ管理)>
・Sitecore
・Adobe Experience Manager
<クーポンなどのインセンティブマネジメントサービス>
・ZenClerk(eminオリジナルサービス)
<DMP>
・Adobe Audience Manager
・Audience Search(※1)
※1 Audience Searchをアクセス解析ツールに連携しておくことで、アクセス解析上でデータ連携が可能
【感情データ連携価格】
・初期費用
初期設定サポート
※SBT社が提供する解析ツール(Visitor Insight、Adobe社ツール、Google社ツール)以外は別途見積
価格(税抜):500,000円~/ドメイン
・月額
50,000~99,999セッションまで
※セッション数に応じて価格が異なります
価格(税抜):255,000円~/ドメイン
※契約期間は年間契約
【関連リンク】
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・ソフトバンク・テクノロジー株式会社
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