AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

富士通、自然な対人コミュニケーションを実現する「ロボットAIプラットフォーム」の提供を開始

富士通株式会社は、自然な対人コミュニケーションを実現するサービスプラットフォームとして、「ロボットAIプラットフォーム」を開発し、第一弾としてユニロボット株式会社の提供するコミュニケーションロボット「unibo」と連携すると発表した。

富士通は、導入検討に向けた実証用に1年間利用できるサービスと、本格導入に向けたコンサルティングの提供を開始。今後、マルチデバイス対応によるタブレット、スマートフォン、インターホンなど様々なフロントデバイスと接続した「ロボットAIプラットフォーム 基本サービス for マルチデバイス」サービスなどを順次提供するとしている。

同プラットフォームは、自然対話、表情認識、音声感情分析、顔認識などのコミュニケーションに関わるAI技術を搭載し、ロボットなどのデバイスと接続したクラウドサービスとして提供するものだ。

接続先のロボットは、窓口業務や高齢者介護など様々な現場で個人の状態や嗜好にあった自然対話によるコミュニケーションサービスが可能。また、同プラットフォームを顧客の既存システムに連携させることにより、顧客自身の業務や提供するサービスに、ロボットによる付加価値を加えることができるという。

背景

センサー、ネットワーク、クラウド、AIなどのテクノロジーの進歩により、人とのコミュニケーションなど様々な機能を持ったサービスロボットが普及している。

企業活動のみならず社会生活においても、サービスロボットは次世代の新たなインターフェースとして期待されている。

富士通は、株式会社富士通研究所が中心となり、1980年代よりロボットの実用化に向けた研究開発に取り組み、特に対人インタラクション技術を中心に研究開発を継続している。

そこで培われた技術、知見をベースに、同社のAI技術「FUJITSU Human Centric AI Zinrai」を活用し、対人コミュニケーションにおける領域において独自技術を持つ複数の企業とパートナーシップを形成し、「ロボットAIプラットフォーム」として体系化するに至った。

概要

同プラットフォームは、コミュニケーションロボットをはじめとする様々なデバイスと接続でき、デバイスと人が自然なコミュニケーションを実現するものだ。同プラットフォームの特長は以下の通り。

1. 既存システムとも連動可能なロボットプラットフォーム

ロボットを使ったシステムを検討される顧客に対し、導入検討に向けた1年間実証利用できるサービス「ロボットAIプラットフォーム 実証パック for unibo」として、「unibo」とセットで提供。

今後、本格的な導入用途に最適化し、顧客の既存システムとも連動可能な「ロボットAIプラットフォーム 基本サービス for unibo」が提供される予定だ。

2. 自然対話によるコミュニケーション機能

同プラットフォームでは、富士通研究所が開発したサービスロボット基盤技術により、ロボット側から積極的に話しかけることによって獲得した人の嗜好や状態に基づき、文脈に応じた話題を提供できる。

また、イナゴ株式会社が開発した、人の対話意図を絞り込む目的志向の対話機能を利用。これらの二つの対話方式を、利用シーンによって自動的に使い分ける事により、様々な対話パターンに応じた対話を実現できるという。

3. 表情認識、音声感情分析機能と、生活やビジネスシーンに最適化された顔認識技術

株式会社sMedioと富士通が共同開発した、わずかな表情変化でも喜怒哀楽を判別可能な表情認識技術と、株式会社Empathの開発した音声感情分析技術を、富士通で統合。また、株式会社sMedioと富士通が共同開発した顔認識技術により、顔の一部が隠れた状態でも個人を識別できるという。

4. 導入コンサルティングの提供

今回のサービス提供に合わせて、富士通は長年のロボット研究開発により培った知見・ノウハウを活用コンサルティングとして体系化した。顧客がロボットの導入を検討される場合に、計画策定や活用アイデアの創出、アイデア検証、有効性評価をサポートし、顧客のイノベーションの早期実現を支援するとしている。

製品体系、販売価格および提供開始時期

ロボットサービスの導入検討中の顧客に対し、「ロボットAIプラットフォーム」および「unibo」本体の実証パック、導入検討を支援するコンサルティングサービスが12月12日より提供開始される。今後、本格導入を前提とした顧客に対するサービスや、様々なフロントデバイスとの接続サービスを順次追加予定だという。

製品体系、販売価格

  1. ロボットAIプラットフォーム 実証パック for unibo(unibo本体含む):648,000円(販売価格)
  2. ロボットAIプラットフォーム 活用コンサルティング:個別見積

※いずれも2017年12月12日より提供

今後提供予定の製品

  1. ロボットAIプラットフォーム 基本サービス for unibo(unibo本体含む)
  2. ロボットAIプラットフォーム 基本サービス for マルチデバイス
  3. ロボットAIプラットフォーム 基本キット for unibo
  4. ロボットAIプラットフォーム アプリケーション開発サービス
  5. ロボットAIプラットフォーム アプリケーション運用サービス

※いずれも2017年度中の提供

先行事例

  1. Connected Design株式会社
    小さな子どもを育てる主婦向けのサービスなどを想定し、スマートホーム機能と連携させ、実証を行っている。
  2. 名古屋市
    名古屋市の主催する「医療介護ものづくり研究会」において、特別養護老人ホームの職員様、入居者様それぞれに対する付加価値提供の実証を行っている。職員の業務負荷軽減、介護の質のさらなる向上、自治体様の介護保険費用の抑制を目指している。
  3. 沼津信用金庫
    新店舗オープンにあたってのセレモニー対応、受付窓口におけるコンシェルジュ対応、金融商品の情報紹介など、来店客のサービス向上と営業店職員の負荷軽減の実証を進めている。
  4. 株式会社アクロディア
    アクロディアのインターホンを「ロボットAIプラットフォーム」に接続させ、訪問者特定、対話内容のテキスト化の検証を進めている。

【関連リンク】
富士通(FUJITSU)
ユニロボット(Unirobot)
コネクティッド・デザイン(Connected Design)
名古屋市
沼津信用金庫(Numazu Shinkin Bank)
アクロディア(Acrodea)

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。 また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。

そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • DXに関する最新ニュース
  • 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録