2015国際ロボット展では、アンドロイド(人間酷似型ロボット)が受付やおもてなしをする場面が見られた。
フジキンのブースにはレオナルド・ダ・ヴィンチのアンドロイドが登場し、来場者とコミュニケーションをはかった。このダヴィンチは、ダ・ヴィンチの精神を子ども達や若い世代に分かりやすく伝え、夢と希望を持ってもらうために、関西の最先端ロボット技術の象徴として、NPOダ・ヴィンチミュージアムネットワークが開発したロボットだ。
その他にも様々なサービスロボットが展示されていた。
目次
ヒューマノイドロボット
オリィ研究所、分身ロボットOrihime
OriHimeにはカメラ・マイク・スピーカーが搭載されており、家や学校など会いたい人の前に置き、自分の分身として使う。入院している人が家で家族団らんを楽しんだり、海外で開かれて行くことができない結婚式に代わりに出席するというような使い方ができる。人工知能は搭載されていない。
ユカイ工学、BOCCO
インターネット経由でスマートフォンと音声メッセージをやりとりできるほか、家庭内のセンサーの情報をスマートフォンに通知することが可能な、家族とつなぐコミュニケーションロボット。
富士ソフト、Palmi
話しかけた相手が返してくるであろう言葉を複数予測することができる機能を備えた音声認識機能や、顔認識機能、声紋認識機能、個人の記憶を関連づける『ともだちデータベース』を搭載し、名前や相手との過去の会話内容、趣味嗜好、予定なども記憶する機能がある。コミュニケーションの内容や置かれた環境によって、個性が形成され成長するロボット。
UBTECH、Alpha1S
中国のUBTECH社が開発した、Alpha1S。UBTECHロボティクスウェブサイト上のフリーソフトをダウンロードし、自分でプログラミングし動かすロボット。歩いたりダンスをしたりすることができる。展示中は、2体のロボットがかなり早い動きで全く同じダンスを踊っており、来場者を惹きつけていた。
ヒト型以外にもいろんな目的に沿った形のロボットが展示されていた
シャープ ロボホン
シーテックで話題になったロボホンも展示されていた。見てのとおりロボットの形をした電話だ。通話、メール、アプリなどスマートフォンでできることはもちろん、プロジェクター、音声認識、顔認識の機能が搭載されている。
お掃除ロボット 太陽光パネル用 resora(リソラ)
自律走行で太陽光パネルを清掃する清掃ロボット。回転ブラシ、洗浄水(純水、水道水)、ワイパーで清掃する。無線機能を搭載し、バッテリー残量の低下や洗浄水切れなどの装置状況をアンドロイド端末のスマートフォンやタブレットでモニタリングできる。
TOYOTA HSR
障がい者や高齢者などの家庭内での自立生活をアシストする生活支援ロボット。床から物を拾う、棚の整理箱を取ってくる、タブレットをコントローラーとしてHSRを動かすことなどができる。インターネットを介し、リモートコミュニケーション、リモートコントロール、リモートモニタリングもできる。
Panasonic HOSPi
薬剤や検体の搬送を自動で行う自律搬送ロボット。あらかじめ設定された病院内の地図情報に基づいて走行するため、院内の工事は不要で、エレベータにも自分で乘ることができる。高度な障害物検知センサシステムが搭載され、スピードや進路を変更し安全に走行する。
FANUC、機械学習ロボット
FANUCはNC(Numerical Contro、数値制御)や、サーボ機構、産業用ロボットで世界的に有名な企業だ。そのFANUCが、IoTにフォーカスしたリアルタイム機械学習技術のビジネス活用を目的とし、自然言語処理技術、機械学習技術分野で事業を行うベンチャー企業Preffed Networksと協業した、ロボットのデモンストレーションを行っていた。
バラ積みセンサが数十個の円柱ワークを検出し、機械学習機が取り出し易さに応じて、検出されたワークを自動的に順序付けする。ロボットが順序付けに従い、ワークを取り出すという展示だった。

ヒューマノイドシステム研究室、RL-H1T TaeMu
スペックは、全高1400mm、総重量82Kg、全軸油圧シリンダー駆動(位置、速度、トルク制御、全身不整地バランス制御など。スクワット、足ふみ等の基本的全身運動ができる。不整地や建屋における高度な全身作業ならびにインタラクティブなスポーツトレーニング用ヒューマノイドの実現をゴールとしている。
ヒューマノイドシステム研究室、RL-A1 Yuis
スペックは全長1000mm、全高1100mm、重量60Kg、可搬重量90Kg(21MPaフルスクワット時)、全軸油圧シリンダー駆動(位置、速度、トルク制御)、着地衝撃吸収機構、全身不整地バランス制御など。カメラとレーザーによる外界認識や不整地を想定した動歩行ができる。屋外不整地における重装備運搬や作業移動、各種スポーツ支援のための動物型汎用ロボットになることをゴールとしている。
様々な用途に応じた、様々な形をしたロボットが展示されていた。今後の、家庭や職場に様々な形でロボットが入ってくる予感が具体化する展示会であった。
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