NECは、小売業界や食品・飲料・日用品などの消費財メーカー向けに、小売店舗の売場にある商品棚をスマートフォンのカメラで撮影し画像認識を行うことで、商品の陳列(棚割)状況を高精度に解析できる「店頭棚割画像解析サービス」を、本日より販売開始した。
現在小売店舗では、売上拡大のため、顧客が商品を選びやすく手に取り易い商品陳列を日々検討し、飲料、日用品などの消費財メーカーも、メーカーの営業担当者が店舗に対し適切な棚割提案を行うことで売上拡大に貢献し、自社製品の販売拡大につなげる取り組みを行っている。
従来、小売店舗やメーカーでは棚割および棚割提案のために、店舗の棚割担当者や営業担当者が商品棚の陳列状況を撮影し、各社の本部側で撮影画像をもとに目視で陳列商品を識別するとともに手作業で商品の入れ替えなどデータ化を行い、時間がかかっていた。
店頭棚割画像解析サービスは、担当者がスマートフォンで専用アプリケーションから撮影した商品棚の画像をクラウドに送信することで、クラウド上にあるNEC独自の画像認識技術を搭載したソフトウェアにより、陳列された商品とその位置を自動で高精度に識別・表示できる。
これにより、商品棚の棚割状況のデータ化にかかる時間を、従来比約1/10に短縮可能となり(※)、小売店舗での棚割およびメーカーから小売店舗への棚割提案をよりスピーディーに行えるようになるという。また、これらの機能は各企業がクラウドサービスとして利用できるため、大規模なシステム構築を行うことなく、手軽に導入できる。
- マルチテナントコース(複数企業でシステムを共同利用)
※マスタ画像枚数500枚まで、1日の処理枚数100枚まで
初期費用250万円
月額費用 60万円 - シングルテナントコース(企業毎の専用システムを利用)
初期費用500万円~
月額費用130万円~
NECは今後さらに、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」やIoT技術を組み合わせることで、小売店舗の売上拡大に向けたサービスを強化していくという。
※NECにおける実証結果
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