サトーホールディングス株式会社の子会社でソフトウェア開発のSATO Global Solutions, LLC(以下、SGS)はIntel Corporation(以下、インテル)と連携し、小売業向けに、データを駆使して幅広い業務の効率改善をはかるIoTソリューションを開発した。2016年第2四半期中に欧米市場から提供開始する。
ソリューションはほぼ100%の精度で在庫を管理するだけでなく、店舗内業務の効率化、来店客に最先端のショッピング体験を提供する。
SGSのプラットフォームは個々の商品情報を読み取るRFIDリーダーと、インテル®リテールセンサープラットフォーム、ゲートウェイ、クラウドプラットフォーム、ビッグデータ分析を統合し、在庫や来店客の行動に関するデータの収集、蓄積、分析を行う。
インテルの業界標準のオープンプラットフォームを活かし、ソリューションは将来の技術革新に対応するデザインになっている。例えば、他のセンサー技術や第三者提供のデータ、アプリケーションなどを組み合わせて、多様な業務に対応することが可能だ。
IoTを活用して店舗のレイアウト、セルフチェックアウト、在庫管理を効率化することで、2025年までに世界の小売業全体で1.2兆米ドル(約 131.7兆円)の経済効果を生むと予測されており(※)、今回SGSとインテルの新しいソリューションは、在庫管理や生産性の向上、コスト削減、売上拡大という根本的な問題に取り組み、小売業の投資利益率(ROI)を高めることに貢献する。
ほぼリアルタイムの在庫状況と顧客データを紐付けることで、新たな可能性が生まれる。例えば、個々の顧客に最適なサービスを提案したり、在庫過多になっている商品を上客に特別価格で提供したり、ソーシャルメディア上のトレンドに基づいて店舗内のデジタルサイネージで販促することなどが将来的に可能になる。
(※)出典:McKinsey & Company「The Internet of Things: Mapping the Value Beyond the Hype」
【関連リンク】
・サトーホールディングス
・SATO Global Solutions, LLC
・インテル(Intel)
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