ヒトの行動を分析するのに必要なカメラのスペックとは

小泉: Greengrassの必要なコンピューターパワーを持ったデバイスを実現するには、ハードウエアの良さが出るなと思うのです。
藤田: 確かにカメラやソフトの開発資産はありますが、今回のカメラに関してはスペックに関してはかなり割り切って作っています。その分、安価なサービスがご提供可能となっています。
24時間365日動き続かないといけないということは保証する必要があると考えています。他社の開発キットのようなカメラではこういった保証はされていません。映像品質としては、画像認識ができればよいというレベル感で考えています。
通常の監視カメラでは、「高画質」「高感度」をうたっているものがほとんどですが、画像認識をする上ではそこまで重要ではありません。
小泉: 特徴点はそれでも取れるということなのですね。
藤田: ヒトの動きを見たいだけであれば、ディテールは不要になります。表情をとりたいとなると、解像度が必要になると思っています。
距離に関しても、4-5mくらいは取得できています。これも例えば、文字を認識するとなるともっと解像度が高い必要があります。

小泉: カメラはオリジナルでつくられているのでしょうか。
藤田: はい、1機種作っていますが、Vieurekaマネージャとやり取りができる必要があります。今後、ハードウエアパートナーを募ろうかとも思っています。現在セカンドバージョンも企画が進んでいます。
小泉: パナソニックがですか。
藤田: 屋外用とか、魚眼カメラとか作っていただいて、我々はライセンス認定するような計画もあります。
茶木: カメラ以外でも、温度センサーや照度センサーなど様々あります。今後はカメラにこだわる必要もないと考えています。
小泉: 今後の展開も楽しみです。本日はありがとうございました。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。