「京都北白川ラーメン魁力屋」を全国で展開する株式会社魁力屋では、エリアマネージャーが各店舗を巡回し「品質・接客・清潔さ」などの品質管理に努めている。しかし、そのチェック項目は150以上あり、手作業で点数集計するなど煩雑な業務が多く、業務拡大に向けて効率化が急務となっていた。
また、毎月末に紙の報告書を本部に郵送するため、報告内容の共有に最大1か月のタイムラグが発生し、紙の報告書は保管や検索にも大きな手間を必要とするため、担当変更時の情報の引継ぎがスムーズに行えないという課題も抱えていた。
そこで、魁力屋がアステリア株式会社のモバイルアプリ制作プラットフォーム「Platio(プラティオ)」を導入したと、アステリアが発表した。Platioは、対象の業務に特化した専用アプリがすぐに簡単に作成でき、四則演算やデータ集計機能などでチェックシートの自動集計ができる。また、チェック項目の変更や追加などの編集が簡単で、すぐにアプリに反映できる。
魁力屋は、Platioを活用して「QSC(※)チェックアプリ」を制作した。これにより、チェックシートに記入した点数は自動集計されるため、集計工数・集計ミスがゼロになりかつエリアマネージャーの業務負荷が軽減された。また、現場で結果を保存すればクラウド経由で本部に情報が共有され、店舗での運営状況を本部がリアルタイムに把握できる。
さらには、自動蓄積される報告データは過去データの参照も容易で、サービス・店舗の運営改善や、担当変更時の引継ぎをスムーズに行えるようになった。
今後は、2019年3月のアップデートでサポートされたプッシュ通知機能を活用し、重要な改善ポイントが報告された際に、関係者にリアルタイムで通知することで、よりタイムリーなサービス改善につなげる予定とした。
※ Quality(クオリティ:品質)、Service(サービス:接客)、Cleanliness(クレンリネス:清潔・清掃)
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