東芝テック株式会社では、先進技術とPOSシステムのノウハウを活かし、近年ニーズが高まってきているオフィスビルや工場内といったマイクロマーケット(小規模商圏)向けの無人店舗ソリューションの商品化を進めている。
今回、同社の関係会社であるティー・ティー・ビジネスサービス株式会社が運営する「オーバルコート大崎マークイースト事業所内売店」で、スマートフォン・タブレット・各種センサーを活用したマイクロマーケット向けの無人店舗ソリューションの実証実験を開始した。同実験の対象は東芝テックグループ従業員で、2020年3月31日まで行われる予定だ。
マイクロマーケットにおける店舗運営を省人化・無人化するためのさまざまな購買体験、AI・IoT技術導入の実証実験を行う。
- スマートフォンを利用したセルフレジ
利用者のスマートフォンに専用のレジアプリおよび電子レシートアプリをインストールし、利用者自身で商品登録(商品バーコードのスキャン)を行うことができるスマートフォンレジでの運用を行う。決済は、レジアプリにあらかじめ登録した従業員情報より、給与引き去り処理の連携を行う事でウォークスルーでの決済を実現する。レシートは東芝テックの既存サービスである電子レシートアプリ「スマートレシート」に出力される。 - タブレットを利用したセルフレジ
レジカウンターに設置されたタブレットで、利用者自身でバーコードをスキャンし商品登録する。決済は、従業員証での給与引き去り(キャッシュレス)または会計機での現金での支払いに対応する。
- 各種センサー・カメラを利用したフリクションレス体験
各種センサー・カメラにて商品認識と利用者を特定することにより、商品をレジで登録する行為をなくし、ウォークスルー決済と合わせフリクションレスな購買体験を実現する。(2019年9月からデータ収集・検証開始予定)
- AIを活用した不正検知
無人店舗の運営で必要となるセキュリティー面に関して、カメラ映像のAI解析によりデータ化された来店者の行動情報とPOS取引データを突合し、来店者の詳細行動の検知、不審・不正行動の特定を行うセキュリティーサービスの有用性を検証する。
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