近接マーケティングプラットフォーム「Beacon Bank-ビーコンバンク」(以下、ビーコンバンク)※事業を運営する株式会社unerryは、2016年12月28日、コカ・コーラウエスト株式会社と業務提携に関する基本契約を締結した。
株式会社unerryは、ビーコンシェアによる近接マーケティングプラットフォーム「ビーコンバンク」事業を推進している。2016年10月31日にコカ・コーラウエストグループのCQベンチャーズ株式会社からの出資を受けたことを機に、コカ・コーラウエスト株式会社(以下、CCW)の自販機事業との協業を検討してきた。今回unerryの運営する「ビーコンバンク」と、CCWが管理する「スマホ自販機」搭載のビーコンが連携することとなった。
このことにより、顧客の購買行動をより多角的に把握することが可能になり、顧客の多様化するニーズに寄り添った商品・サービス展開を推進するだけでなく、自販機の社会的価値を高める事業の共同開発が期待できると判断、両社の業務提携が決定した。2017年より、自販機の新しい価値の創造に向けた事業を共同で開発、展開していくという。
業務提携の領域は以下の通り。
- コカ・コーラ自販機の品揃え最適化
ロケーション毎の購買動向や顧客の特性等のビッグデータ分析と通じた品揃え最適化を目指す。 - 自販機の社会的価値を高める事業の共同開発
「ビーコンバンク」と「スマホ自販機」が連携することで、自販機をIoTインフラとして社会に提供することが可能となる。さまざまな企業や地域団体および顧客は幅広くビーコンサービスが利用できるようになり、自販機の新しい利用体験や、地域活性化サービスの創造が期待できる。自販機が便利なコミュニケーションスポットとして進化することを目指すという。
※ビーコンシェアによる近接マーケティングプラットフォーム「Beacon Bank」とは
通常のビーコンの利用方法では、自社が設置したビーコンに対して自社のアプリが反応する。そのため、自社がビーコンを設置した地点のみでしかサービス提供ができない。その結果、ビーコンを活用した施策は、サービス展開エリアや効果が非常に限定的となっていた。その課題を解決するのがunerryの提供する、ビーコンシェアをベースとした近接マーケティングプラットフォーム「Beacon Bank」だ。
ビーコンを保有している各社に登録し、相互利用可能とすることで、自社では設置不可能な地点や数のビーコンを活用したサービス展開が可能となる。また、他社からのビーコン利用により収益がもたらされるという新たなエコシステムを実現している。
さまざまな企業・サービスとの連携を推進することで、2020年までに200万個のビーコンの相互流通を支えるプラットフォームに成長させる予定だという。それを実現するために、2016年8月にはビーコン相互流通に必要な技術特許を取得。その技術の活用により、ネットワーク効果を利用した相互送客の仕組みや商圏全体を通じての行動分析・メッセージの最適配信が可能となる。
【関連リンク】
・ウネリー(unerry)
・Beacon Bank(ビーコンバンク)
・コカ・コーラウエスト(Coca-Cola West)
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