株式会社NTTデータはキリン株式会社と都内を中心とした複数の飲食店のビールディスペンサー(注1)に流量センサーを設置し、NTTデータが開発したIoTモニタリングシステム(注2)を用いて、ビール抽出・ビールディスペンサーの洗浄実施等のオペレーション種別を判定することで、これまで把握が難しかった飲食店でのビール消費量や洗浄状況のデータをリアルタイムに把握する実証実験を開始する。
今回の実証実験で得られたデータの解析を行い、消費者への高品質なビール提供、飲食店の売上向上、営業担当者の飲食店サポート品質向上等の可能性について検討するという。例は以下の通り。
- 飲食店へビールディスペンサーの洗浄状況やビール消費動向の共有・提案実施によるサポート品質の向上
- 鮮度のよいビール提供を実現する、消費状況に応じた最適な樽サイズの選定
- 美味しいビール提供に伴うビール消費促進による飲食店の売上向上
今後は、実証実験で得られた結果を踏まえ、NTTデータとキリンで、IoTを活用した新しいビジネスモデルの創出(共創)を目指すとしている。
<実証実験の概要>
- 目的
キリンが定めている「提供品質5ヶ条の実践(注3)」に向けた、関連するオペレーションの改善と、飲食店の売上向上に向けたビジネスモデル検証 - 実施内容
1.ビールディスペンサーに設置した流量センサーからのデータを収集、IoTモニタリングシステムへ蓄積
2.「状態検知ロジック(NTTデータ開発・特許出願中)」を用い、収集データのオペレーション種別を判定
3.判定情報から、ビール消費量と洗浄状況をリアルタイムに計測 - 実施店舗
都内を中心とした複数の飲食店 - 実施期間
2017年4月5日~2017年5月末日
注1 「ビールディスペンサー」とは「ビールサーバー」。
注2 PTC社のIoTプラットフォーム「ThingWorx」を使用。
注3 「美味しい樽詰生ビール」には、飲食店の”ひと手間”が大切であり、その”ひと手間”をキリンでは提供品質5ヶ条と定めている。
(1)ビールディスペンサーの正しい洗浄、(2)商品の鮮度管理、(3)適正な炭酸ガス圧力での抽出、(4)グラスの洗浄、(5)適切な注ぎ方
【関連リンク】
・NTTデータ(NTT DATA)
・キリン(Kirin)
・ピーティーシー(PTC)
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