ボクシーズ株式会社は、オーダーシステム「Putmenu(プットメニュー)」において、帝人株式会社、シャープ株式会社、シャープビジネスソリューション株式会社、ソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社、日本マイクロソフト株式会社、東武トップツアーズ株式会社の協力により、すべてのテーブルをIoT化して、注文とレジが不要な飲食店を開始することを発表した。場所は、株式会社ヴィクセスが東京都渋谷区で運用する「Pizza&Winery ESOLA shibuya」で、Putmenuの導入は7月を予定。
システムは、ソフトバンク・ペイメント・サービスが提供するオンライン決済サービス、シャープが提供するPOS、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォーム(Microsoft Azure)の連携により実現した。決済手段は、キャリア決済(「ソフトバンクまとめて支払い」、「ドコモケータイ払い」、「auかんたん決済」)、LINE Pay、Alipay、PayPalなどに多数対応しているという。
来店客は、来店前に料理の選択と支払いをし、来店して着席すると、待ち時間ゼロで瞬時に注文を確定できる。その後、料理を食べて退店するだけだという。来店しなければ、一定時間で自動的に注文がキャンセルされるという仕組みになっている。店舗側は、予約と異なり、これまでのオペレーションを変える負担がなく、注文業務やレジ業務を削減できる。来店客がそれぞれ持つスマホが店員の持つハンディターミナルの代わりになることで実現しているという。
来店客のスマホで注文をするためには、着席したテーブルを特定する必要がある。そのため、帝人と株式会社タグキャストが開発したペーパービーコン(PaperBeacon)を利用。ペーパービーコンを組み込んだテーブルはIoT化されて、アプリにテーブル番号を連携するという。「ESOLA shibuya」では、従来のオシャレな景観そのままで、すべてのテーブルがIoT化している。

アプリは、12言語(日本語、英語、中国語[簡体/繁体]、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、タイ語、カンボジア語、ベトナム語、ロシア語、スペイン語)にも対応しており、訪日観光客のインバウンド対策としても利用可能。来店客が外国語で注文しても、店舗は日本語でオペレーションができるという。東武トップツアーズの連携により、Putmenuを導入した店舗は訪日客の集客も実現できるとしている。
店舗側のシステムも12言語に対応しており、世界各国の展開も計画。今後の普及により、日本人が海外に行ったときに日本語でスムーズに注文できるサービスを実現していくという。
Putmenuは、Microsoft Innovation Award 2016 ファイナリスト、Microsoftのスタートアップ支援プログラム「BizSpark Plus」に採択、(公財)東京都中小企業振興公社の事業可能性評価委員会の評価事業、2017年の経済産業省「IoT を活用した新ビジネス創出推進事業」に採用されたIoT製品。
【関連リンク】
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・シャープビジネスソリューション(SBS)
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・東武トップツアーズ(TOBU TOP TOURS)
・タグキャスト(TAGCAST)
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