Suning Holdings Groupが所有する中国のオムニチャネル・スマート小売業者Suning.comは、ディープラーニング・プラットフォーム開発企業SenseTime向けのシリーズCの資金調達ラウンドに参加した。
この投資は、スマートリテール、フィンテック、ロボアドバイザーなどいくつかの分野において将来に向けた両者のより深いパートナーシップを創り出すものだという。
2018年のリテール業界において、AIは注目すべきトレンドだ。この技術は、オンライン、オフラインの両方で、商品、品ぞろえ、サービス・体験のパーソナル化・最適化と、消費者満足度と事業利益の向上を図るうえで極めて重要な役割を果たすと期待される。
Suningは、リテール・エコシステムを確立し、様々な消費シナリオごとに膨大なデータを蓄積してきた。SenseTimeとのパートナーシップをベースに、SuningはAI技術アプリの統合を通じスマートリテールの業界転換の一層の推進を目指す。
ディープラーニング・プラットフォームを手がけるSenseTimeは、国内外の大手企業400社以上とパートナーシップを結び、リテール、製造業、自動車、セキュリティー、フィンテック、モバイルインターネット、ロボットの各分野をカバー。今回の投資前の2017年、Suningは同社の無人店舗開発でSenseTimeと協力した。
レジ係なしのショッピングのための顔認識と無線自動識別、さらに消費者のビッグデータ分析を活用したこの店舗モデルは、AIとO2O(オンラインツーオフライン)技術に裏打ちされたSuningのスマートリテール戦略の優位性を実証したとされる。
無人店舗に加え、SuningはBiuロボット、ショッピングアシスタント「Smart Sue」、SuningAnywhere AR(拡張現実)ショッピング、AGV(無人搬送車)倉庫管理などのリテール技術を展開。今後も、世界の研究者、開発者への戦略的投資と技術協力を通じ、強力なパートナーシップを築き上げることで、技術力を強化し続けていくとした。
【関連リンク】
・Suning
・センスタイム(SenseTime)
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