Amazon GOをはじめ、小売店の自動化、省力化とユーザビリティの向上をテーマにした取り組みが最近見られる。
今回GMO CLOUDのブースでは、くらしや、トイレ、O2O、自動車、ゴミ箱と多彩なサービスが紹介されていた。その中でも、「手ぶらでお買い物サービス」なるものが目を引いたので紹介する。
このサービス、韓国のロッテ百貨店でも使われており、通信会社のSKが行っているサービスということだが、使い方は以下のようだ。
手ぶらでお買い物サービス、利用の流れ
まずは、キオスク端末に会員カードを差し込み個人認証を行う。そうすると、スティック状のバーコードリーダーの保管場所の中で、あるバーコードリーダーが光るので、それを取り上げる。
そして、スーパーの店内を回り、欲しいものを手に取り、バーコードで読み取るのだ。
今回の例では、ワインを購入しようとしている。
そして、お店を回ってレジに向かうと、サイネージ上でどの商品を買おうとしたかがわかるので、数を増やしたいなどの場合は数量を変える。
そして、配送先の住所を確認して、処理を終了する。
すごく簡単だが、いくつか気になることが出ただろう。そこで、担当者に質問をぶつけてみた。
気になるところを聞いてみた
せっかくお店に来ているのに、配送されるよりすぐ持って帰りたいものもあるんじゃないですか?
お店にわざわざ来ているわけだし、スーパーのデモだったので、すぐに持って帰りたい人も多いのではないかと思ったのだが、「実は、購入処理をした後、店内にある宅配ボックスのような箱に商品を入れてくれるサービスがあるのです。」という。しかも、各農作業は30分~1時間くらいということなので、ロッテ百貨店のような場所なら、先にスーパーで購入しておいて、手ぶらで百貨店をぶらついたあと、商品を受け取って帰るということができるのだ。
野菜とかお肉とかは、自分で手に取ってほしい商品がありますよね?
野菜の大小や、お肉の鮮度などは自分で試したい。そういったシーンでは、担当者に伝えると、商品をまとめて改めてバーコードを発行してくれるということなのだ。
つまり、牛もも肉100gと鶏ひき肉200gのパックを自分で選んで担当者に渡すと、選んだお肉が配送されるという仕組みらしい。
他にどういうところで引き合いがあるのですか?
他には、遊園地やテーマパークなどでの引き合いもあるということだ。ぬいぐるみなどは、顔つきが気になったりするものだが、先の野菜やお肉の方式であれば自分が選んだぬいぐるみを購入できる。
遊んでいる最中に、気になったモノや、その場所の限定アイテムを買ったとして、それを持ち歩くのは邪魔になる。
他にもショッピングモールのような広い施設で、家族ずれで半日くらいいるような場合があると思われるが、そういった場合でも買ったものを持ち運ばなくても最後に引き取れれば良い(必要であれば送ってくれる)といった使い勝手の改善がされそうだ。
関連リンク:
GMO CLOUD
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。