NXP Semiconductors N.V.は、決勝戦を間近に控える2018 FIFAワールドカップ ロシアにおいて、同社の「MIFARE」が全試合の観戦チケットに採用されていることを発表した。
「MIFARE」は、観戦チケットに内蔵されているNXPの非接触型チップ・ソリューションで、ロシアのワールドカップ・スタジアムへの迅速かつスムーズで安全なアクセスを実現するためのものだ。
また、新しいコネクテッド体験のために、公式試合球であるアディダスの「Telstar 18」にはNXPの「NTAG NFC」技術が導入された。
この公式試合球は、NFC技術により、スマートフォンと直接通信させることで、各ボールの具体的な詳細が表示されるとともに、ユーザーはFIFAワールドカップ関連のさまざまなキャンペーンへの参加が可能になるという。
RFID技術により偽造防止を強化
チケットの不正取引と転売防止およびイベント全体のセキュリティを強化するため、2018 FIFAワールドカップ ロシアのすべての公式チケットには、特殊なオリジナリティ・シグネチャにより真贋性をチェックするスマート無線周波数識別(RFID)チップのNXP MIFARE Ultralight EV1非接触型ICが組み込まれている。
このICはチケット毎に埋め込まれており、入場権やチケットのオリジナリティに関する情報を記録し、来場者を偽造チケットから保護するとともに、グレーマーケットに対するFIFAワールドカップ主催者の視認性を向上させるものだ。
チケットのタップ・アンド・ゴー機能はワールドカップの試合の全来場者に対して、会場へのより便利なアクセスを可能にする。
非接触型RFIDソリューションでは、来場者は入場確認のために入口の非接触型リーダーにチケットをタップするだけでチケットの確認・検証が完了するため、バーコードやQRコードのチケットに比べ、スタジアムへのより迅速なアクセスが可能になる。
新たなコネクテッド・ファン体験
今回初めて、FIFAワールドカップ公式試合球にNFC技術が組み込まれた。
NXPのNTAG NFCソリューションにより、ファンはアディダスの公式試合球「Telstar 18」にスマートフォンをタップするだけで通信することができる。
ボールはユニークなIDを生成し、他では得られないコンテンツや情報を消費者に提供。
パーソナル化し、位置認識機能を備えたユーザー体験によって、各ボールの具体的な詳細が表示されるとともに、消費者は2018 FIFAワールドカップ関連のさまざまなキャンペーンへの参加が可能になった。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。