ソフトバンクグループで保育クラウドサービス「hugmo(ハグモー)」を提供する株式会社hugmoは、スマートフォンやタブレットなどで園児の午睡(昼寝)中の呼吸や心拍の状態の異変をリアルタイムに検知する、IoTを活用した見守りサービス「hugsafety(ハグセーフティ)」を2018年10月1日に提供開始する。
保育園では午睡の安全対策のため、保育士が数分ごとに園児の状態を確認してチェックシートに記入する午睡チェックをしている。
株式会社hugmoは、睡眠中の安全対策をする上で特に重要なのは呼吸の状態の異変を検知することであると考え、センサーを使った医療や介護製品などを開発する株式会社バイオシルバーと共に午睡中の体動の状態を検知する非接触のマット型IoTセンサー(バイオシルバー製)を開発した。開発にあたっては保育園で実証実験を実施し、保育士の意見を採用しながら、製品の仕様を検討したという。

「hugsafety」は、このマット型IoTセンサーと、現在提供中の連絡帳サービス「hugnote(ハグノート)」アプリを連携させて提供するサービス。マット型IoTセンサーで検知した呼吸や心拍の状態は、Wi-Fi接続を通じて自動的にクラウドにアップロードされ、「hugnote」アプリで確認することができる。異変を検知した場合は、アプリの表示と音でアラートを通知するため、いち早く園児の状態を確認することができるという。
チェックシート形式にも対応しており、午睡チェックの結果をアイコンをタップするだけで簡単に「hugnote」アプリに記録。チェックシートのデータは、各自治体に提出可能なフォーマットでダウンロードすることも可能だという。


厚生労働省は、保育園への監視モニターやベビーセンサーなどの設備導入を促進し、保育士による午睡チェックを補強することを掲げて、2018年4月から「保育園等におけるICT化推進等事業(事故防止対策分)」として市区町村が補助金を交付するための交付金を交付している。「hugsafety」およびマット型IoTセンサーは、この市区町村からの補助金の対象となるという。
※同製品は保育従事者の業務を補助するものであり、置き換えることを目的としたものではない。また、診断などを行う医療機器ではない。
「hugsafety」の主な機能は以下の通り。
- 呼吸と心拍の状態の異変をリアルタイムに検知
- 園児の呼吸の状態を一覧で表示
- アイコンをタップするだけで午睡チェックの結果を簡単に入力
- チェックシートのデータを各自治体に提出可能な形式に変換してダウンロード可能
- すでに「hugnote」アプリを利用中の場合、園児データの登録が不要
マット型IoTセンサーの主な特長は以下の通り。
- 布団やマットレスの下に設置するだけ(コットにも対応)
- 体に直接触れないため衛生的
- 呼吸の状態に異変があった場合には、アプリの表示と音でアラート
- エアー式センサーを8本搭載することにより、微細な生体情報も検知
- モバイルバッテリー搭載により、コードレスで使用可能
- クラウドとマット型IoTセンサーは、Wi-Fiにより安定して接続
- 医療機器(クラスI)として届け出予定
参考価格(税抜き)は以下の通り。
- 「hugsafety 」クラウド利用料
初期費用:1施設につき3万円
月額料金:1施設につき1万5,000円※
※ 月額料金には、モバイルWi-Fiルーターのレンタル費用が含まれる。
※ 利用には別途、スマートフォンやタブレットなどが必要。 - マット型IoTセンサー参考価格(販売元:加賀電子株式会社)
一括購入プラン:1台当たり11万8,000円
リースプラン:1台当たり月額2,200円~※
※ 5年契約の場合。
【関連リンク】
・ハグモー(hugmo)
・バイオシルバー(biosilver)
・hugsafety(ハグセーフティ)
・hugnote(ハグノート)
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