空気が食事をおいしくする
最後に、ダイキンの「食事をおいしくする空気」の取り組みを紹介する。
食事の快適さとおいしさは、室内の環境に大きく左右される。たとえばコース料理においても、前菜やスープ、肉、魚、デザートなどのメニューによって、適切な室内環境は異なるのだ。
そこでダイキンは、食事に合わせて空気の環境を制御するソリューションを開発中だという。

今回、その一例として紹介されていたのがワインだ。ワインは空間の温度と湿度によって味わいが大きく異なる。その違いを、「ワインが最もおいしくなる室内環境(温度と湿度)」に保たれた部屋と外の展示会場の環境で飲み比べるという体験型デモンストレーションを行っていた(上の写真)。
ブース担当員によると、温度や湿度がワインそのものに与える影響については多くの知見があるが、ヒトの味覚においてはまだデータが足りないという。
そこで、温湿度の他にワインを飲んだヒトの感想やバイタルデータなども合わせて、AIを活用した分析などを行うことで、ヒトが最も食事をおいしく味わえる空気を創り出すことを目指している。
【関連リンク】
・オカムラ(OKAMURA)
・三井物産(MITSUI)
・ライオン(LION)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。