三井不動産など、LoRaWAN対応のIoTセンサーを柏の葉エリアに設置し気温・湿度を観測

近年、地球温暖化などの影響を受け、平均気温は年々上昇を続けている。特に、ヒートアイランド現象が進行する市街地では、アスファルトやコンクリート、ビル間の風通しなどの諸条件により、高い気温を記録し、熱中症患者が増加している。

千葉県柏の葉エリアでは、世界の課題解決型街づくりのモデル構築を目的に、「環境共生」「健康長寿」「新産業創造」の3つのテーマのもと、柏市や三井不動産株式会社が中心となり公民学連携でスマートシティ構想を推進している。2018年6月には「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」を設立し、柏の葉エリアに構築されたIoT実証フィールド環境を活用して、IoT技術の普及や活用、IoTビジネスの機会創出を目指して実証実験などに取り組んできた。

今回、三井不動産と、三井共同建設コンサルタント株式会社、センスウェイ株式会社、柏の葉アーバンデザインセンターは、「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」の環境ワーキンググループのプロジェクトとして、柏の葉エリアの約4㎢範囲に気温・湿度を観測するLPWAのLoRaWAN規格に対応したIoTセンサーを28箇所設置し、IoTセンサーによって集計した気温・湿度データを蓄積・分析することで、熱中症対策や見守りなどの住民サービスの創出につなげる。

IoTセンサーはエリア内約500m間隔に24箇所設置する他、学校、病院、商業施設などの重点施設に4箇所、合計28箇所に設置し、気温・湿度の計測把握を行う。計測したデータをもとに、街の緑化箇所の増設や噴水・水景施設の活用など、効率的なヒートアイランド対策を街づくりの観点から検討する。また、各拠点の温度・湿度データは、子供の屋外活動や登下校時に、水分補給のアナウンス等、リアルタイムの通知を行うなどのデータ活用方法も検討するという。

今後、プロジェクトの気温・湿度のデータは、本年から三井不動産と柏市などが中心となって組成した「柏の葉スマートシティコンソーシアム」にデータ提供し、柏の葉エリアにおける「パブリックスペース」や「ウェルネス」に関する取り組みを促進する基礎的なデータとしての利用を目指す。

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