3Dエクスペリエンス企業であり、3D設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューションのダッソー・システムズは、オーストリアのランドマークであるLCT ONEビルのスマート・オフィスビル・プロジェクトに参画したことを発表した。
同プロジェクトは、Rhombergグループ、Zumtobelグループ、Bosch Software Innovations社、Modcam社とダッソー・システムズによる共同プロジェクトだ。
同プロジェクトにおいて、ダッソー・システムズは、未来のスマートシティを構成する住宅、商業ビル、工場の持続可能な管理を導入する。
同プロジェクトは、オーストリア・ドルンビルンのLifeCycle Tower (LCT) ONEビルを対象とするパイロット・プロジェクトで、2016年Bosch ConnectedWorld (ドイツ・ベルリン)で発表された。
Rhomberグループ所有のLCT ONEビルは、Zumtobelグループによる最先端のライティング・ソリューションとスマート・コントロール・システムを備えている。
このプロジェクトによりLCT ONEビルは、革新的なコネクテッド・ビルへと変貌し、非常に高度な持続可能性と利用者の快適性の両立を目指すという。
ダッソー・システムズは全社横断的なイニシアチブの一つとして「3DEXPERIENCity」を推進しており、LCT ONEビルは3DEXPERIENCityを適用する最新のプロジェクトとなる。
3DEXPERIENCityは持続可能な都市づくりに向けて、バーチャル空間上に都市の3Dモデルを再現し、データ、プロセス、人々の動きなどさまざまな要素の管理や展開、改善を検証するものだ。
3DEXPERIENCityによって、都市に関わるさまざまな人間が、都市の未来や、住民および地球への影響について、バーチャル空間で検討を重ねながら、建築、インフラ、計画、資源、および居住者の課題に対処できるようになる。
ダッソー・システムズの3Dエクスペリエンス・プラットフォームは、スマートなオブジェクト、建物、車両の各システムの設計、シミュレーション、および電子、メカトロニクス、センサー間のシームレスな情報交換のためのバーチャルな統合環境を提供する。IoTの構成要素やシステム・オペレーションのリアルタイムなモニタリングと分析により、次世代の設計の最適化を促進できる。
3Dエクスペリエンス・プラットフォームはLCT ONEプロジェクトにおいて、ビルの利用状況や技術性能をリアルタイムに把握し、エネルギー効率および使用を最適化できるよう支援。たとえば、個々の照明器具、各フロア、あるいはビル全体でのエネルギーの使用や省エネ状況の把握、3Dによるプレゼンス情報の可視化、エネルギー消費の最適化のために消費状況を可視化するヒートマップなどが挙げられる。
保守については、照明器具の不具合の通知、運転時間、照明システムの使用履歴などにより、状況を把握できる。シーンに適した照明に関するナレッジによって、照明設定の最適化を促進し、その結果、エンドユーザーの満足度を向上する。
【関連リンク】
・ダッソー・システムズ(Dassault Systemes)
・Zumtobel Group
・Bosch Software Innovations
・3DEXPERIENCity
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