ビットキー・佐川急便、オートロックマンションで顔認証を活用した「置き配」の実証実験を実施

株式会社ビットキーと佐川急便株式会社は、東京都内のオートロックマンションにて「置き配」の実証実験を行ったと発表した。

近年、ECの利用増加に伴い宅配便の取り扱い個数が増加、配達員の業務負荷増大につながる高い再配達率が社会問題の一つとなっている。この課題を解決する手段のひとつとして「置き配」のニーズが高まっている。「置き配」は非対面で配達できる一方で、入居者不在時のオートロック付きマンションでは実施できないことや、荷物を戸外に置くことによる盗難リスクなど、普及にあたっての課題が指摘されている。

ビットキーはデジタルコネクトプラットフォーム「bitkey platform」を開発し、認証技術を強みとして多様なビジネスを展開している。ビットキーのスマートロック「bitlock GATE」は、物件の専有部向けだけではなく、マンションのオートロックエントランスにも対応可能である。

同実験は、新しい「置き配」実施における、課題の洗い出しと利用者のニーズの調査を目的に、東京都江東区のオートロックマンションにて2021年2月中旬から3月上旬まで実施した。

同実験を行う際、配送は4社のECサイトへの注文に限定した。また、配達員は顔をカギとして事前登録し実験を行った。同実験では、オートロックエントランスのドアと連携した「bitlock GATE」、顔認証を可能にする、「bitlock GATEと連携したタブレット端末」、専有部向け「スマートロックbitlock LITE」と置型の「セキュリティカメラ」の4点を事前設置した。

配達員の情報、日時、荷物の情報を確認する画面(左のイラスト) デジタルキーのリクエストを許可する画面(右のイラスト)
配達員の情報、日時、荷物の情報を確認する画面(左) デジタルキーのリクエストを許可する画面(右)
同実験の流れは、住民がECサイトで商品を注文し、「専有部玄関前(ドアマエ)」に配達する場合は、配達員が共用部のオートロックを通過し、注文者自宅の専有部玄関付近に配達する。

「専有部玄関内(ドアナカ)」に配達する場合は、配達員の氏名や顔写真、配達日時を開示した上で、専有部玄関に設置した「スマートロックbitlock LITE」を解錠できる一時的なデジタルキーを注文者へ申請(上の画像)し、許可を得たあと配達員が共用部のオートロックを通過する。注文者自宅の専有部玄関に設置した「スマートロックbitlock LITE」を解錠し、玄関内に配達し完了通知を送付する。

今後は、同実験で見えた課題を解決するほか、更なるニーズの深堀やユーザーの声を吸い上げるべく、2021年秋頃に次回の実証実験を予定しているとした。

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