2016年11月パシフィコ横浜で開催された「ET/IoT Technology総合技術展 2016」におけるAcer(エイサー)のブースをレポートする。
Acer(エイサー)は台湾のパソコン及び電子製品メーカーというイメージを持つ人も多いだろうが、現在ではハードウェアのメーカーから「ハード+ソフト+サービス(IoTとクラウド)」への方向転換を行っている企業である。
Acerのクラウドサービスによって、B2Cの領域ではユーザは自分のタブレットやパソコンなどの様々なデバイスで写真等のデータをリアルタイムに共用することができる。また、B2Bの領域ではこのクラウドサービスをベースにして、スマートカーやスマートシティ、スマートビジネスなどの様々のソリューションを提供している。
Acerの「BeingWare」と呼ばれるIoTソリューションには、Beingリーテル、スマートサイネージ、スマートアプライアンス、車載用ファームウエア自動更新、スマート照明ソリューションがある。今回の展示会では、3つが紹介されていた。
街の街燈管理、スマート照明
照明システムは都市に対して不可欠だ。Acerのスマート街燈管理システムは、クルマやヒトが近づいた時は輝度を高くし、それ以外の時は電力を節約するために、照明の輝度を抑える。そして、街燈の故障に対する予防保全も行っている。街燈管理システムでは、各街燈の位置や輝度の状態がすべて表示され、故障が起きる前に予知して、事前修理に行くことができる。
流通業向けソリューション、BeingRetail
Acerのクラウドサービスを活用した小売業向けソリューションは、画像解析ソフトウェアを通じて、店舗内の顧客の導線、客層、商品に関する興味などのデータを自動的に収集して分析することができる。BeingRetailは売上の向上、コスト削減に活用したり、顧客の行動を観察することができる。
スマートカー Acer OTAスティック
今回展示はなかったが、他にもUSB接続が可能なOTAスティック(Over the air)もあり、これはクルマとつながり、ボタン操作でデバイスのフォームウェアやソフトウェアの更新することができる。3GやLTEやWiFi通信で、GPS情報やゲームなどのデータを自動更新し、従来の複雑な更新作業は簡単化になる。
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