NVIDIAは、インテリジェントビデオ分析プラットフォーム「NVIDIA Metropolis」を発表した。
「Metropolis」は、ビデオストリームにディープラーニングを適用することにより、公共安全、交通管理、リソースの最適化などの面で、今までよりも安全かつスマートな都市を実現するという。既に50社以上のNVIDIA AI都市パートナー企業が、ディープラーニング技術をGPUに適用する製品やアプリケーションの提供を開始している。
政府施設、公共交通機関、商業ビル、道路沿いなどに設置されている何億台ものカメラで撮影される動画は、世界最大のデータ量を生み出している。2020年までに、世界のカメラの合計台数は、約10億台まで増えると予測されている。
撮影された動画のうち、現在、人間の目でモニタリングできているのはごくわずかであり、動画のほとんどは、後日確認用にディスクに保存されている。初期のリアルタイム動画分析技術は、人間の目による解釈よりもはるかに信頼性が低いことが実証されてきた。一方、インテリジェントビデオ分析は、カメラ、オンプレミスのビデオレコーダーとサーバー、およびクラウドにディープラーニング技術を適用し、動画を正確かつ拡張可能な形で即時モニタリングすることにより、信頼性の問題を解決するという。
「Metropolis」では、複数のNVIDIA製品が、統一されたアーキテクチャー上で動作する。高性能なディープラーニング推論は、エッジデバイスではNVIDIA Jetson組み込みコンピューティングプラットフォームを使って、またサーバーやデータセンターではNVIDIA Tesla GPUアクセラレーターを使って行われる。またNVIDIA Quadroプロフェッショナルグラフィックスが、リッチなデータ可視化を支援。そして、JetPack、DeepStream、TensorRTなど、NVIDIAの豊富なソフトウェア開発キットが、エッジからクラウドまでプラットフォーム全体をサポートするとしている。
既に50社以上のNVIDIA AI都市パートナー企業が、NVIDIA GPU上でディープラーニングを用いることにより、顧客が洞察を獲得し、リアルタイムのアクションを行えるよう支援している。パートナーには、Avigilon、Dahua、Hanwha Techwin、Hikvision、Milestoneなどの各社が含まれている。
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・エヌビディア(NVIDIA)
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