スタートアップ企業によって開発・発売されたスマートデバイスが世界的に注目されている。たとえば韓国では、スタートアップ企業によるスマートデバイスに特化した展示会、KITASが開催されている。今回、2017年8月の第7回KITASへ出展されるスマートデバイスの中から選定された10件(KITAS Top10)を紹介する。
目次
インクやトナーを使わないミニプリンター ネモニック(Nemonic)
ネモニック(Nemonic)は、モバイル機器やPCで作成したメモからインクやトナーを使わずに付箋を作成するミニプリンターだ。スマートフォンで入力したメモやイメージなどを付箋の形で作成でき、同じメモを複数枚作成することができる。用紙だけ交換すればよく、既存のアナログメモとデジタルメモを組み合わせ、オフィス、家庭、会議室など、様々な目的での活用が期待できる商品だという。
IoT、AI、クラウド基盤のスマートホームロボット アイジニー(iJINI)
アイジニー(iJINI)は、IoT、AI、クラウド基盤のスマートホームロボット。音声認識で天気、ニュース、調理法などの生活情報を伝えるサービスのほか、朝に照明をつけてユーザーを起こすなどの機能もあるという。また、留守中の家を監視し、動きを感知してユーザーのスマートフォンへ家の中の状況をリアルタイムで通信したり、外にいてもスマートフォンを介して遠隔で家の機器を制御することができ、バッテリーが足りなくなれば自らホームステイションに戻って自動充電することもできるという。
Bluetooth接続やバッテリーが必要ない モーションプレイ(MotionPlay)
モーションプレイ(MotionPlay)は、Bluetooth接続やバッテリーが必要ない、ゲームを楽しめるスティック型のモバイルコントローラーだ。スマートフォンの側面に差し込むだけでゲームを時間や場所を問わず楽しむことができるという。
ユーザーの健康を管理するスマートベルト ウォルト (WELT)
スマートベルト ウォルト (WELT) は生活習慣を測定し、ユーザーの健康を管理する製品だ。ウォルトを装着するとユーザーの腹部肥満度、活動パターン、食事量のパターンなどが自動的に測定され、スマートフォンのアプリに転送される。ウエスト、歩数、座っていた時間、食べ過ぎの有無を測定することで健康を管理できるという。また、バッテリーはUSBポートからフル充電すると30日以上使用できるという。
ウェアラブルカメラ ミウィクリップ(MEWECLIP)
ウェアラブルカメラ ミウィクリップ(MEWECLIP)は、着用が可能なウェアラブルカメラで、タイマー機能で自動的に写真撮影が可能だ。スマートフォンアプリでカメラが撮った写真は、ワイヤレスで確認でき、時系列順で整理された写真がクラウドサーバーへ自動的に保存される。写真の位置情報を地図上で確認でき、作成された動画を簡単に編集して友人やSNSへ簡単に共有することができるという。
自動走行する旅行用キャリーケース コワロボット(COWAROBOT)R1
コワロボット(COWAROBOT)R1は持ち主に追随して自動走行する旅行用キャリーケースだ。空港のような人混みでは障害物を自動的に避け、GPS位置追跡を通じてキャリーケースの位置を把握することかできるという。また、4つのUSBポートを介してスマートフォン、ノートブックなどの電子機器を充電でき、バッテリーは取り外しが可能。機内持ち込みが可能なサイズで最大15度の傾斜を登ることができ、最大速度は時速7.2km。
ワイヤレス接続ができるディスプレイ ブイジェット(V-JET)
ブイジェット(V-JET)は、TV、PC、スマートフォン、レーザープロジェクターなどで Full HD映像をワイヤレスのディスプレイで鑑賞することができる製品だ。会議室、講義室、研究院などの広い空間で設置されたプロジェクターまたはスタジオや放送局でカメラとモニターリングディスプレイのワイヤレス接続を介するためケーブルが必要なく、またスマートウェアのインストールや設定の必要がないことも利点である。
タブレットとスマートフォンだけで遊べる タッチビートドラムゲームキット
タッチビートドラムゲームキットは、導電性ドラムスティックとキックペダルを使用して、実際のドラムと同じように演奏することができるという。インストールする必要がなく、タブレットとスマートフォンがあれば使用可能。リズムゲーム方式のトレーニングアプリを介してドラム演奏を学ぶこともできるという。
スマート室内運動器具 バフアップ(Buff-Up)
バフアップ(Buff-Up)はスマートフォンを用いたスマート室内運動器具だ。モジュールを組み合わせて様々な運動をすることができ、スマートフォンアプリを介して、運動スケジュールを管理する。プッシュアップカウント、映像および音声での指導など、スマートフォンをパーソナルトレーナーとして活用して、室内で運動を楽しむことができるという。
折りたたみができる自転車 スティゴバイク(Stigo)
スティゴバイク(Stigo)は、2秒で折りたたみができる自転車だという。スマートフォンとBluetoothを接続可能で、アプリによる位置の確認およびロックの施錠・解除や車両検査などの機能が搭載されている。高速充電機能により2時間の充電で約40km走行可能、最高速度は時速25km/h(法定速度)、重さは15.2kgである。
【関連リンク】
・KITAS
・Cowarobot
・Stigo
・Innoplaylab
・MANGOSLAB
・WELT
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。