株式会社コノルは、スマホをタッチするだけで通信できるIoT製品「CORONA」を本年10月にリリースすると発表した。この製品によりNFCを用いたサービスの導入が容易になるため、様々なNFCサービスの拡大が期待される。
店舗やイベント内の専用Wi-Fiへの接続にタッチするだけでユーザーはWi-Fiに接続が可能。また、ユーザーの接続に合わせて展開する情報や広告の表示を変えることができるため、店舗・ユーザー共にメリットがある。イベントへのスムーズな入退場管理、短期間でのスタンプラリー、ポイントカードなどの既存サービスへの導入が想定される。
「CORONA(コロナ)」は、iPhone/Android端末に搭載されているNFCを使って各種サービスと連携を行うIoT製品だ。製品単体でWi-Fi/Bluetooth/NFCの機能を保有しており、NFC認証の後、CORONA本体より通信をセキュアに行いデータ送受信することが可能。
本体サイズは4cm(ケースのサイズは含まず)と小さいため、配置する場所の雰囲気を壊さずに設置が可能だ。ACアダプターが不要なUSBバスパワー駆動もしくはバッテリー単体でも1週間の連続稼働ができる。
既存のチェックインシステムなどへの対応も容易になる。また、NFCタグに専用SDK(アプリ)を通じてデータを保持することができるため、データは電源が無い状態(例:野外などのイベント)でもNFCを通じての利用が可能だ。
製品の特長について、詳細は以下の通り。
- NFC/Bluetooth/Wi-Fiを搭載
NFCをはじめ、通信を行うことができるBluetoothとWi-Fiの機能が一つの仕組みにまとまっている。 - 400mAhバッテリーの利用で1週間の連続動作が可能
USBバスパワーによる給電以外でも専用バッテリーによる単独での長時間運用が可能。 - イベントなど電源確保が出来ない場所での動作が可能
バッテリーが利用不可能な場所でも同製品内に内蔵しているNFCは動作が可能。そのため、いつでもNFC内データ(最大8KB)を取り出してアプリ側で利用することができる - NFC認証後、BluetoothLEによるデータ送受信が可能
独自の暗号認証方式を使ったNFC認証により、BluetoothLEでの確実な接続、Wi-Fiを通じてデータの送受信が可能。 - iOS/Androidに対応。専用SDKを使った開発が可能
SDKを使って専用アプリケーションを開発できる。既存アプリでも導入可。 - 小型のケース表面にシールプリント対応、環境に合わせて一体感を演出
ケース表面にシールを簡単に貼ることができる。広告表示などその場所に応じたテーマを適用することが可能だ。 - 管理者用iOSアプリを用意
設定専用アプリ「CORONA Manager」を使えば、各種設定が簡単に行える。日々データを更新することでユーザーに対して常に新しい情報を渡すことができる。
【関連リンク】
・CORONA
・コノル(conol)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。