IoT製品向けソリューション開発の株式会社アプリックスは、既存の浄水器をインターネットにつなぎ、クラウド上で管理するためのパッケージ製品「HARPS Aqua(ハープス・アクア)」を開発したと発表した。
「HARPS Aqua」の大きな特徴は以下の2点だ。
- 浄水器の管理に特化したオールインワンパッケージ:
浄水器の情報を送信する装置、スマホアプリ、セキュリティ対策、専用のクラウドサービスが含まれている。 - スマホアプリやクラウドシステムの開発などは不要:
IoTの専門家でなくても、パッケージに含まれる装置を流量センサーに取り付け、取り付けたその場で浄水器専用クラウドサービスの使用を開始できる。クラウドサービス上では、浄水器のフィルターの使用状況や交換時期などが把握可能
同社では、これまで浄水器の給水ホースに取り付けるIoT製品「ビーコン内蔵流量センサー付ジョイント」や、浄水器本体に組み込むためのIoTモジュールを提供してきた。
それらで培った経験やお客様から頂いた声を基に、さまざまな浄水器や設置環境に柔軟に対応でき、かつ簡単に使用開始できることを追求して生まれたパッケージ製品が「HARPS Aqua」だという。
「HARPS Aqua」のパッケージ内容は以下の通りだ。
- IoTIZR(アイオータイザー):
Wireless LANを経由して、アプリックスのクラウドサービスに浄水器の情報を送信する小型の装置。水が流れた時にパルスを発生させる方式の流量センサーに取り付けて使用する。「IoTIZR」とクラウド・スマホ間の通信内容は暗号化されており、また通信経路上で第三者に通信内容を書き換えられないようなりすましに対する対策も行っている。
仕様:I/F:流量センサー接続用ポート、電源:micro USBケーブルによる給電、サイズ:約85mm × 50mm × 15mm、重さ:約45giOS/Android用アプリケーション - 「HARPS Toolkit」:
「IoTIZR」と接続し、Wireless LANや浄水器の設定を行うためのスマホアプリ。 - クラウドサービス「HARPS Dashboard」:
浄水器の使用状況などを管理できるクラウドサービス。モニター版では英語版のみ提供予定だ。
【関連リンク】
・アプリックス(Aplix)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。