アイラ株式会社とPLEN Robotics株式会社は、生活支援サービスを提供することを目的に、開発および販売で戦略的な提携を行うと発表した。
両社は、アイラが開発・販売するサービス基盤ソフト「botHUBポータル基盤」のヒューマン・インタフェースとしてPLEN Roboticsが開発するパーソナル・アシストタント・ロボット「PLEN Cube(プレンキューブ)」を使用する。
パーソナル・アシスタント・ロボット「PLEN Cube」
「PLEN Cube」は、PLEN Roboticsが目指す「常にユーザーと共にいて、場所や環境を選ばずユーザーを的確にサポートし、人と人、あらゆる情報サービスやデジタル・ライフのハブとなるパーソナル・アシスタント・ロボット」の第一歩となる製品。
「PLEN Cube」は、一辺が約7.5cmの立方体で手のひらに乗る小型サイズ。カメラ、スピーカー、マイクの機能を有している。
さらに、フェイストラッキング、音声認識などのテクノロジーを搭載。「PLEN Cube」に複雑な入力操作は不要で、声で指示すれば、デジタル・ビデオカメラ、IoT家電リモートコントローラ、インターネット・コミュニケーターとして機能する。
「PLEN Cube」は、2018年6月販売開始が予定されている。製品の特徴は以下の通りだ。
- 手のひらサイズのサイコロ型ロボット
- カメラ、スピーカー、マイク、IoT家電コントローラの機能を搭載
- 声で簡単操作、音声と首ふりに反応
- インターネットウェブサービスと組み合わせることが可能
生活支援サービスでの応用
高齢化が進む中、地方生活支援においてICTの利用による、地域情報の共有、生活の一部としての買い支援、移動手段の確保、介護支援、健康維持などが今後重要になると言われている。
現状、これらICTサービスを支えるマン・マシン・インタフェースは、スマホ、タブレットが主流だ。しかし、地方におけるスマホの普及率は、都心ほど高くはないという。
そこで、地域を軸とした生活支援において、スマホだけでは対応できないケースもあるという。
人は対話と動きによって意思を伝達する。人の動きを連想させる動きをデザインされた「PLEN Cube」は、音声対話だけに依存しない「間」と「動き」を持ったコミュニケーションが可能だという。
また、赤外線コントローラ、360度旋回可能なカメラ、と4マイクのサポートにより介護、見守り等への応用が期待される。
【関連リンク】
・アイラ(iLA)
・プレンロボティクス(PLEN Robotics)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。