カナダのKeycafeは、欧米主要都市500箇所のカフェやコンビニ等でIoTキーボックス端末のKeycafe Smartboxを運営しており、Airbnb等のシェアリングエコノミーにおける遠隔・無人での鍵の受け渡しを行っている。
Keycafeは本日、日本市場に進出し、日本法人のキーカフェ・ジャパン合同会社を設立したと発表した。また、設立にあたり、インバウンドやシェアリングエコノミー利用者の集客をしたい店舗向けに機器代無料・設置費無料での設置・運営を開始すると併せて発表した。
Keycafe Smartboxは19個のキーキャビネットとタッチパネルを備えており、鍵の持ち主(ホスト)が鍵を端末に預け入れた後、インターネットを通じてゲストや知り合いに鍵へのアクセス権を付与することができる。
ゲストは電子メール又はSMSに記載されたKeycafe Smartboxの設置店舗に来店し、タッチパネルにアクセスコードを入力するだけで鍵を入手可能。
アクセス権はゲストごとに変更され、さらに一定期間のみ有効のアクセス権も設定できる。全てのプロセスが無人、かつ遠隔から管理できるため、ホスト、ゲストともに鍵の受け渡しの煩わしさから解放されるという。
他には、以下の特長がある。
- Airbnbの正式ホストアシストパートナーとしてAPI連携しているので、予約が確定した時点で自動的にゲストにアクセス権を付与することが可能
- 鍵の受け取り、返却時にホストに通知メールが送信されるのでゲストのチェックイン・チェックアウトの確認が容易
- 24時間サポート
- 月額費なしの「使っただけプラン」から月額1,980円で使い放題の「アンリミテッドプラン」まで、利用状況に合わせた料金体系
なお、Keycafeは日本展開にあわせて端末の設置を希望するロケーションパートナーを募集する。機器代・設置費用等はKeycafe負担で完全無料で、24時間のカスタマーサポートがあるので店舗側の手間はかからないという。
【関連リンク】
・キーカフェ・ジャパン(Keycafe)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。