アースアイズ株式会社は、東京都立産業技術研究センター(以下、都産技研)が公募した、公共施設や観光地などでの各種サービスを提供するロボットシステムをテーマとした、平成29年度ロボット産業活性化事業「公募型共同研究開発事業」において、西武鉄道・日本ユニシスとの共同提案が2017年12月26日に採択されたと発表した。
テーマ内容は、「駅定点監視カメラの死角を警備ロボットが監視することで駅の安全性向上や駅係員の業務負荷軽減に寄与する」だ。
これを受け、2018年1月からロボットの実用化を目指す都産技研との共同研究開発を開始し、今秋から西武鉄道の一部駅構内での実証実験をスタートするとした。
アースアイズは、2020年開催の東京一大イベントにおいて、安全性向上や従業員の監視業務負荷軽減のニーズの高まりを受け、首都圏の駅においての定点監視カメラの死角をメインに、ロボットが警備・監視するシステムの開発に着手。
アースアイズの不審者、異状者、不審物を検知するAI機能を、都産技研が試作開発中の自律移動型ロボットLibra(リブラ)をベースに、Taurus(トーラス:都産技研の同じ屋外での利用を目指す試作ロボット)の防水・防塵・踏破能力を組み合わせて自律走行しながら不審者/不審物などを検知、通報する仕組みを実現したロボットを開発・運用する。
アースアイズが提供する、警備ロボットに搭載するカメラの特長は以下の通りだ。
- アースアイズの不審物/不審行動検知:
3Dで集積された膨大なデータから不審物や不審行動のみを抽出し、効率よくデータ処理をすることにより、事件や事故が起こる前に、それらを未然に防ぐことを目的に開発されたアースアイズ独自のAI機能。 - 空間をグリッド化:
警備ロボットに搭載するカメラは、3Dセンサーで距離(奥行き)を測定することで、ミリ単位で空間のグリッド化が可能。これにより、人物の位置を緯度経度で把握し、荷物の置き去りや、人物のふらつきや座り込みなど、2D(光学)カメラでは把握できなかった人物の細かい動作を検知でき、対象物との距離が計測できるため、人物が重なっていても個々の認識が可能。
【関連リンク】
・アースアイズ(earth eyes)
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