シャープは、信号機や自動改札機のメーカーである日本信号株式会社が開発を進める駅案内ロボット「ekibo」向けに「AIoTプラットフォーム」を提供した。
同社は昨年より、AI(人工知能)や音声対話を用いた製品やサービス開発を行う事業者向けに「AIoTプラットフォーム」の外販を行っている。
機器の「クラウド接続(IoT化)」、多言語対応の音声対話やデータ解析などを可能にする「クラウド構築」、各事業者のシステムとの「クラウド連携(Web API(※2))」などの技術を総合的に提供することで、開発工程の短縮と省力化を支援する。
今回、同プラットフォームが採用された「ekibo」は、駅の利用者が行きたい場所を声で伝えると、最寄りの出口や行き方を音声で案内する。日本語のほか、英語での対話も可能であり、今後、さらなる増加が見込まれる訪日外国人旅行者向けの案内にも活用が期待されている。
日本信号は今後の本格展開を見据え、駅での実証実験を通じた効果検証を行う。シャープは、案内対話の充実や対応言語の拡充などをサポートしていくとしている。
駅案内ロボット「ekibo」にシャープが提供する主な機能・技術は以下のとおりだ。
- クラウド接続用ソフトウェアの開発・機器への組み込み
- 多言語での「音声対話」を実現するクラウドサービス
- 機器やサービスの利用状況を把握・解析する「データ解析機能」
※1 「AIoT」は、AIとIoTを組み合わせ、あらゆるものをクラウドの人工知能とつなぎ、家電などを人に寄り添う存在に変えていくシャープのビジョン。
※2 Application Programming Interfaceの略。他社サービスの自社ウェブサイトへの組み込みや、外部アプリケーションとの連携などに用いる仕様。
【関連リンク】
・シャープ(SHARP)
・日本信号(Nippon Signal)
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