CYBERDYNE株式会社と住友商事株式会社は、オフィスビル清掃の自動化・効率化に向けた取り組みを共同で推進することとし、本日、共同事業の検討に関する覚書を締結した。
今後、CYBERDYNEが開発した次世代型清掃ロボット(CL02)(以下、CL02)を、住友商事の100パーセント子会社である住商ビルマネージメント株式会社およびエス・シー・ビルサービス株式会社が管理するオフィスビルに順次導入していく。
住友商事が2001年に実用化に成功した清掃ロボットシステムは、住友商事の本社などが入居する晴海トリトンスクエアなどで稼働している。しかし、このシステムは、カーペットの下に数ヵ所張られた磁気テープと走行距離で位置を確認しながら、プログラムされたルート通りに清掃するため、清掃エリアが共用部のみに限定される点が課題となっていた。
2013年より晴海トリトンスクエアの清掃ロボットシステムを引き継いだCYBERDYNEは、この課題を解決すべく、磁気テープ等の誘導線を不要とする新たな清掃ロボットCL02を開発。CL02は、清掃ニーズに合わせて清掃範囲を設定することができるため、オフィスビルの共用部だけでなく、専有部における活用も可能になる見込みだ。
両社は、住友商事グループ会社の管理する東京、大阪、名古屋のオフィスビルに順次、CL02の導入を進めるとともに、清掃ロボットの自律的なエレベーターの乗降を可能にするなど、オフィスビル清掃の効率化のための共同検証を進めていく。
そして、清掃員の高齢化や労働力不足が深刻化する清掃現場における課題を解決するために、清掃ロボットの導入を通じて、人とロボットのインタラクティブな協働を実現させることで、清掃業務の安全性や作業効率・清掃品質を向上させる新しいオフィスビル清掃業務のかたちを提案していくという。
【関連リンク】
・次世代型清掃ロボット(CL02)
・住友商事(SUMITOMO)
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