富士フイルム株式会社は、橋梁やトンネルなどのひび割れ点検業務を効率化する社会インフラ画像診断サービス「ひびみっけ」を4月3日より提供開始する。
「ひびみっけ」は、サーバーにアップロードされた橋梁などの撮影画像から、自動的に複数枚の画像の合成(*1)、AIを活用した画像解析によるひび割れの検出、検出結果のデータ化などを行うクラウドサービスだ。
*1 同じ面積で撮影し、隣り合う画像同士の撮影範囲が30%以上重なり合う場合に合成可能
人手による従来の点検業務に比べて作業時間を半減させ、社会インフラの点検作業の効率化に寄与するという。
富士フイルムは、「ひびみっけ」の提供を通じて、社会インフラ点検市場に参入し、非破壊検査事業をさらに拡大していくとしている。
現在、日本における橋梁やトンネルなどの社会インフラは、高度経済成長期に建設されたものが多く、老朽化が進行する中、国や自治体は、社会インフラの定期点検の義務化や点検内容の厳格化を進めている。
通常、社会インフラの点検作業では、点検に必要な高度な技術・ノウハウを持つ熟練検査員が、近接目視で確認したひび割れなど点検結果を写真撮影やスケッチで記録し、さらにその記録をデータ化して報告書を作成している。
そのため、多くの作業時間がかかっており、検査人員の確保も重要な課題となっている。このような背景から、点検業務を効率化する製品・サービスに対するニーズがますます高まっている。
今回提供が開始される「ひびみっけ」は、富士フイルムが医療用画像診断システムで培った高精度な画像解析技術を用いて開発した社会インフラ画像診断サービスだ。
AIを活用した画像解析などにより、人手による従来の点検業務に比べて作業時間を半減することができるという。
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・富士フィルム(Fujifilm)
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