エイムネクスト株式会社は本日、宮崎県・高鍋町と、IoT技術を活用したインフラ構築およびITのまちづくりを共に進める取り組みに関する連携協定を締結し、このほど、その一環として、農場における温湿度データの監視・管理の試験運用を開始すると発表した。
宮崎県児湯郡高鍋町は面積43.8平方キロと宮崎県最小にして人口2万人を擁するコンパクトな町で、米沢藩を改革した上杉鷹山、日本で最初に孤児院を設立した石井十次などを輩出した歴史と文教の町だ。
エイムネクストは、2017年10月に高鍋オフィスを設立、高鍋町と共にITのまちづくりを進めるべく、町内の企業や農家などと活動を開始。その1つとして進めているのが、LPWAの活用による、高鍋町全域を対象にした安価で簡単に使えるデータ収集のためのインフラ構築だ。
LPWAの一つである「LoRa」およびエネルギーハーベスティングの無線通信技術である「EnOcean」を組み合わせることにより、少ない設備で遠距離通信が可能、免許や工事が不要で専門知識がなくてもすぐに使い始めることができる、といったメリットを活かした低コストでのインフラ構築・利用が実現できるという。
第一フェーズとして、キャベツ畑の中および周辺施設にセンサやゲートウェイなどの機器を設置し、ワイヤレスで温湿度などのデータを取得し、Webアプリケーションで閲覧できるシステムを構築、このたび試験運用を開始した。
今後は、2018年6月をめどに、適用領域を拡大し、さらに実用化のノウハウを構築していくほか、2018年10月には、これを町内に全面展開し、各事業者へ開放する計画だという。
今回運用を開始したIoTを活用したデータ収集・管理の仕組みは、今後、ビニールハウスなどさまざまな場所への設置を進めていくほか、栽培管理だけにとどまらず、高齢者など居住者の見守り、駐車場やトイレの空き状況モニタリング、施設管理(観光施設の無人での入場者数管理)などに順次拡大させていくとしている。
【関連リンク】
・エイムネクスト(AIMNEXT)
・宮崎県・高鍋町
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