株式会社ZMPは、物流支援ロボット「CarriRo」(キャリロ)の「自律移動モデル」を年内に販売開始する。
ZMPは、自動運転技術を応用したCarriRo Visual Tracking 方式によりCarriRoの自律走行を実現。CarriRoは走行しながら自己位置及び走行指示情報を画像認識により取得し、人手を介在することなく安定したルート走行を行う。
また走行指示情報はタブレットを通じて変更することが可能で、あらかじめ走行ルートをパターンとして設定するだけで、随時走行ルートが変更できるため、フレキシブルな運用が可能だ。
また従来より搭載されている追従機能があるため、搬送業務内容に応じて追従機能と自律移動機能を使い分けることによる更なる生産性の向上を図ることができるという。例えば、先頭のCarriRoに自律移動機能を使い先導用車両とし、後続のCarriRoに追従機能を使うことにより、無人での隊列搬送も可能となるのだ。
なお、現行のCarriRo「2018年モデル」(追従機能)は「自律移動モデル」の販売開始以降も並行して販売され、「2018年モデル」(追従機能)から「自律移動モデル」へのバージョンアップも可能だという。
価格は、5年リースで月額28,000円(税別)/ 1台だ。
CarriRoはジョイスティックによる操作ができるドライブモード、およびビーコン(発信機)を自動追従するカルガモモードを有した台車型物流支援ロボットで、2016年8月より販売を開始している製品。
CarriRoの機能を活用することで、運搬の生産性を最大約3倍まで引き上げることを目的としている。充電式で最大150kgの荷物を8時間連続で運ぶことができ、倉庫や物流センター内のピッキング業務の効率化や、工場内の工程間搬送に利用することでベルトコンベアやAGV(無人搬送車)を代替することも可能と想定されている。
また作業負荷が大きく軽減されることにより、これまで重労働と見られていた運搬作業を女性や高齢者でも行えるようになるため、働き手の拡充、雇用の促進にも利用できる。
【関連リンク】
・CarriRo
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。