JP楽天ロジスティクスは、埼玉県秩父市の大滝地区で、市街地からの遠隔監視・操作による山間地域へのドローン配送の実証実験を11月7日~17日に実施したと発表した。
実験は「Society 5.0」の実現に向けて山間地域での持続可能な物流・公共交通ネットワーク「秩父モデル」の構築を目指す「秩父市生活交通・物流融合推進協議会」が、「秩父モデル」の構築に向けた取り組みの一環として実施した。
「Society 5.0」は、内閣府が提唱する、IoT、ロボット、AIなどの先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、格差なく、多様なニーズにきめ細やかに対応したモノやサービスを提供することを指す。
今回、JP楽天ロジスティクスは、参画企業として、ドローンの配送ソリューションの提供や運用を担当した。
具体的には、出発地点となる市内の「道の駅大滝温泉」から約14km離れた市街地拠点でオペレーターが遠隔監視・操作を行い、ドローン配送の運用体制を検証。
ドローンの機体は、最大積載量が7kgのタイプを使用し、弁当や飲料などの物資を「道の駅大滝温泉」から山間地域を含む片道で約3kmの「二瀬ダム管理所」まで配送した。また、地域の事業者のアズコムデータセキュリティが、ドローン機体の点検など、現地の拠点業務の一部運用を担当した。
協議会では、実証実験で今後どこからでも遠隔運用ができる体制を構築できたとしており、将来的には地域の事業者が全運用を担う体制の構築を目指し検討を進める。一方、JP楽天ロジスティクスは、山間地域でのドローン配送や遠隔運用の知見を生かし、今後もドローンを活用した配送サービスの実現に向けて取り組んでいくとしている。
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