セイノーホールディングス(HD)、小松市、エアロネクスト、NEXT DELIVERYは、小松市松東地区で、次世代高度技術を活用する新しい物流サービス構築を目指した「中山間地域におけるドローン配送」の実証実験を、12月21日に実施したと発表した。
今回の実験では、中山間地域での買い物支援、物資支援などを想定し、小松市松東地区のせせらぎの郷から松東みどり学園まで、日用品をドローンで配送。
エアロネクストの物流専用ドローン「AirTruck(エアートラック)」が、小松市のイメージキャラクター「カブッキー」のノベルティグッズを、せせらぎの郷から片道約3kmの距離にある松東みどり学園グラウンドで待つ約40人の児童生徒とカブッキーの元に約7分で届けた。
ドローンは、生徒からは空から届けられたクリスマスプレゼントのようだと大歓声で迎えられ「自動運転で運航するなんてすごい」「いつか自分の荷物も運んでほしい」などの声が聞かれた。
実験は、小松市、セイノーHD、エアロネクスト、KDDIスマートドローンが、12月13日に締結した「次世代高度技術の活用による地方創生に向けた連携協定」による取り組みの一環。
小松市が抱える地域課題の解決を目指し、セイノーHDとエアロネクストが開発するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub」の仕組みと技術を活用。ドローン配送サービス事業を主体とするエアロネクストの子会社、NEXT DELIVERYが行った。
新スマート物流は、物流業界が抱える人手不足、環境・エネルギー問題、DX(デジタルトランスフォーメーション)対応などの課題を、デジタルやテクノロジーを活用しながら解を探究し、物流を持続可能にするための官民での取り組みを指す。
4者は、今後も連携協定に基づき、相互に連携・協力。地域の事業者とも連携しながら、市の課題や市民のニーズに沿って、次世代高度技術の活用したドローン配送と陸上配送を融合した、新スマート物流の社会実装の検討を進め、小松市の課題解決と活性化に寄与するとしている。
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