佐川急便、東京・青梅市で山間地域のドローン配送実験、2025年度中に実用化を目指す

佐川急便は、イームズロボティクス、日本気象協会、サンドラッグと、東京都青梅市で、ドローンを使った配送の実証実験を1月11日から2月10日まで実施すると発表した。実験を基に技術開発などを進め、2025年度中に山間地域でのドローン配送サービスの実用化を目指す。

飛行ルート図
飛行ルート図

実験には、イームズロボティクスのドローン「LAB6150」を使用。日用品、市販医薬品、食品などサンドラッグの商品をドローンで、店舗から指定場所まで最短で当日中に配送する。飛行ルートは青梅市二俣尾2丁目運動広場から御岳運動広場までの約4.8km。午前11時頃から午後4時頃まで、1日に最大で5往復を予定する。

実験期間中にはアンケートを実施し、利用実績や利用者の要望などを確かめ実用化に向けた取り組みを推進する。また、地域の小学校で、児童と地域住民を対象としたドローン物流に関する教室を開催。ドローン物流の社会受容性の向上も図る。

佐川急便が、事業統括、実証要件定義、実証計画策定、関係各所との合意形成を担当。イームズロボティクスは、機体製作・提供、ドローン運行管理、飛行許可申請、通信環境の整備を行う。日本気象協会は、気象観測地点の選定、気象観測装置の設置、気象データ提供・分析を担当。サンドラッグでは、注文関連スキームの検討、拠点提供、商品提供を行う。

4者は7月に東京都が実施する「都内におけるドローン物流サービスの社会実装を目指すプロジェクト」の選定を受け、山間地域の生活利便性向上と持続可能な配送スキーム構築を目指してドローン配送プロジェクトを共同で進めている。

今回の実験では、2022年12月5日の改正航空法施行で解禁された「レベル4飛行」を見据え、人口減少の山間地域などで、将来見込まれる物流業界の人手不足や、災害時の陸上以外での輸送路確保、買い物弱者の対応などの課題を解決と、住民の生活利便性の維持向上、安全で効率的なドローンの配送スキームを確立するとしている。

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