セイノーホールディングス(HD)は1月20日、勝浦市商店街活性化推進協議会、千葉県勝浦市、NEXT DELIVERY、エアロネクスト、KDDIスマートドローン、住友商事と、千葉県勝浦市で地域課題の解決に貢献する「新スマート物流SkyHub」のサービスを、1月18日に開始したと発表した。
勝浦市では、2021年から新スマート物流SkyHubの構築と社会実装に向けて推進。2022年2月のドローン配送サービスの実証実験を経てサービスを行うことにした。地域の商店と連携したオンデマンド配送、買い物代行、フードデリバリーといったサービス展開の拠点になるドローンデポを、興津商店街との連携が取りやすい上総興津駅前に設営し、サービスをスタートする。22年度は1月18日から3月20日までの約2か月間、事業を実施する予定。
配送には、エアロネクストが開発した可搬重量(ペイロード)が5kg、最大飛行距離は20kmの物流専用ドローン「AirTruck」を採用。22年9月にエアロネクストと業務提携したKDDIスマートドローンの「スマートドローンツールズ」を組み合わせたドローン配送パッケージ「AirTruck Starter Pack」として使用する。
当初は興津・上野エリアからスタートし、勝浦市全域に徐々に展開。同時に複数機運航、夜間飛行、レベル4といった高度な運航にも取り組む。運用は、「AirTruck Starter Pack」のベースになるKDDIスマートドローンの通信技術と運航管理システムと連携して進める。
勝浦市では、地域の商店と連携したオンデマンド配送・買い物代行・フードデリバリーといったサービスを展開しながら、今後、特急配送、オンライン診療・医薬品配送、高齢者配食・見守り・ライフセービング・防災といったサービスへの広がりを検討。「商店街などのにぎわい創出」「域内の物流効率化・最適化」「地域のカーボンニュートラル推進」をテーマに事業を構築する。
セイノーHDなど各社は今後、勝浦市の課題やニーズに合わせた形でサービスを進化させるとともに、近隣都市を含む、より広域なエリアでの事業構築・社会実装、同様の物流・地域課題を抱えるエリアへの事業展開を目指すとしている。
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