ヤマト運輸は1月30日、ビジネスプラットフォーム「Slack(スラック)」(スラックジャパン)と「Microsoft Teams(マイクロソフト チームズ)」(マイクロソフト)で、宅急便の発送手続きができる機能を提供すると発表した。ビジネスパーソンがオフィス以外の場所から宅急便を発送する際の利便性向上や業務効率化を目的に行う。

「Slack」と「Teams」で提供する機能では、送り状の自動作成が可能。それぞれのプラットフォーム上から機能を立ち上げ、そこから届け先などの送り状情報を入力すると、専用QRコードが発行する。そのため、手書きで送り状の用意は不要。専用QRコードと荷物を一緒に最寄りの発送場所に持ち込むだけで荷物を発送できる。
発送は、ヤマト運輸の営業所やオープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」、コンビニエンスストアから行える。配送費用は、発送手続きの際に自動で計上され、まとめて会社宛に請求されるため、配送費用を個人で立て替えをせずに荷物を発送できる。
機能は「Slack」のユーザー向けが2月8日、「Microsoft Teams」のユーザー向けは2月15日からの提供を予定する。
ヤマト運輸によると、新型コロナウイルス感染症拡大を契機とした、テレワークの急速な普及を受け、在宅勤務を始め、シェアオフィスやサテライトオフィスの活用など、多様な場所での働き方が定着。業務上必要な荷物をオフィス以外の場所から発送する機会が増える一方で、「手元に送り状がない」「経費の立て替えが必要」などの状況が発生し、発送時の利便性向上や業務の効率化が課題となっているという。
そこで、同社では、こうした新しい働き方の下、PCやスマートフォンなどで宅急便の発送手続きをデジタル上で完結できる機能を、ビジネスで利用する身近なデジタルコミュニケーションツールとつなぎ合わせ提供することで、宅急便利用時の顧客体験向上を目指すとしている。
2022年5月から、ワークスモバイルジャパンのビジネスチャット「LINE WORKS」に同様の機能を提供。外勤や定期集荷のないオフィスでの宅急便発送時の利便性向上と業務効率化に取り組んでいる。今回、在宅勤務などオフィス以外でテレワークをするビジネスパーソンが多く利用する「Slack」「Microsoft Teams」と連携し、提供範囲を拡大した。
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