オープンロジは2月10日、D2C越境EC向けサービスを提供するイスラエルのGlobal-eと業務提携し、APIでのシステム連携を開始したと発表した。日本の物流プラットフォームでは初という。
今回の連携で、オープンロジを利用するEC事業者は、Global-eを導入することで、世界の200以上の国と地域の購入者に対し国ごとで最適化したショッピング体験を提供できるようになる。例えば、現地の言語や通貨、決済手段の対応、購入時の関税・税金込み価格での決済が行える。また、オープンロジへの出荷指示も、APIによるデータ連携で自動化が可能になる。
具体的には、100種類以上の通貨による価格表示ができる。世界で流通する150以上の決済方法に対応しており、現地通貨で、商品金額や配送料、関税、税金を表示して決済が行える。また、現地で流通する決済手段を提供し、関税と税金込みの価格で事前決済が可能。さらに、購入時に、関税や税金を含めた価格で決済を提供する。
加えて、Shopify(ショッピファイ)との連携で、インボイスなどの書類は不要で出庫指示の自動化ができる。オープンロジ、Shopify、Global-e、配送会社とのシステム連携することで、Shopifyで構築したオンラインストアで購入者が決済後、自動的に出庫指示を作成、倉庫での梱包、海外発送の手配を完了する。
オープンロジによると、昨今の越境EC市場の成長に伴い、同社を利用する海外販売のEC事業者から「海外の顧客の買い物をより快適で安心なものにしたい」「関税の規制などのハードルが高いEU(欧州連合)やASEAN諸国などでも販売を拡大したい」との要望があったという。そこで今回、Global-eと連携することにした。
同社では、EC事業者が国ごとの関税ルールや決済方法、配送対応などにとらわれることなく、越境ECビジネスに集中して事業成長を加速できるよう、強力に支援していくとしている。
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