画像認識システを手掛けるスタートアップ、SMITH&VISIONは3月31日、自動認識技術とAI-OCRを活用した物流荷物・帳票向け自動認識商品管理システム「ラベ郎<Labelo>」の提供を同日から開始したと発表した。
「ラベ郎」は、物流の標準化をAI(人工知能)で実現するシステム。様々なレイアウトを持つ外装をカメラやタブレットで写真撮影するだけで、製品名、ロット番号、入れ目、賞味期限、生産日、生産者といった外装情報などの情報について、構造化されたデータとして自動で取得し、システムに登録できる。
クラウド上で実装されており、API形式で提供を行うため、コンベヤー、タブレットアプリなど様々なユースケースへの実装が行える。荷検品でも情報を外部公開可能なQRコードの形で提供できるため、商流データとひもづけた物流情報のやり取りが可能。
システムは、AIが読み取り位置を自動で特定するほか、マイクロソフトの「Azure OpenAI Service」と連携したGPT-3による自然言語処理機能の搭載、在庫管理システム・生産管理システムとの連携機能が特長。
拡張機能も備える。システム内データベースに保持したデータをWMS(倉庫管理システム)、ERP(基幹システム)、MES(製造実行システム)などの業務システムと連携し、商品管理システムとして運用することも可能。そのほか、書き換え可能なQRコードによる商品管理機能を搭載しており、社内では社内業務システム用のラベル、出荷後はGS1アプリケーション識別子用のQRコードとして活用ができる。
SMITH&VISIONでは、これまで、食料品メーカー、化学品メーカー、化学品メーカーなど複数社の顧客でシステムの実証実験を重ねており、どの業態でも利用が可能で、特にロット番号、賞味期限が重要とされる食品業界・化学工業業界で有効に活用できるとの結果を得ているとしている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。