物流サービス事業の関通は4月14日、飲食DXプラットフォーム「ロカルメ・オーダー」を運営するスパイスコードと資本業務提携したと発表した。
2社は今回の提携を通じて、「次世代汎用OMS(注文管理システム)の共同開発」「食品取扱事業者の顧客・物流・販売チャネルのシェアリング」、「関通のクラウドWMS『クラウドトーマス』の機能強化」に取り組む。

「次世代汎用OMS(注文管理システム)の共同開発」では、スパイスコードの「ロカルメ・オーダー」の機能をベースに、関通が行ってきた受注処理業務のノウハウ、自動化のノウハウを組み合わせ、受注処理業務の完全自動化を促進する。

また、関通のクラウドWMS「クラウドトーマス」との自動連携を行い、物流現場での波動対応にリアルタイム性を加えることで、出荷量増加が図れるようにする。さらに、スパイスコードが持つAPI連携やAI(人工知能)、機械学習の知見・ノウハウを基に、ECモールや販売サイトとの自動連携の拡充を可能にする。

「食品取扱事業者の顧客・物流・販売チャネルのシェアリング」は、関通の冷凍冷蔵物流サービスを利用する顧客に、サービスを拡充。顧客に販路拡大の提案も行う。

「クラウドトーマスの機能強化」については、AIや機械学習などの技術を取り込むことで、世界で戦えるWMSの共同開発を推進。API連携などのシステム連携の強化と拡充を行い、クラウドトーマスのユーザーにサービス拡張や利便性の向上を提供する。
2社は今回の資本業務提携について「受注処理の完全自動化で、お客様の手間を圧倒的に減らすことで役立ちしていく。また、サプライチェーン全体でコミュニティやネットワークを構築、拡大し、物流プラットフォーム構築を促進するものととらえ、社会に役立つ取り組みとしていく」(達城利卓・関通副社長)。「今回の業務資本提携は、お互いの物流ノウハウやテクノロジーを結集し、よりよいサービスをお客様に提供すると共に、滑らかなサプライチェーンを社会実装し、大きな社会問題の解決や緩和につながるもの」(中河宏文・スパイスコード代表取締役)とコメントしている。
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