日本通運は4月20日、ECプラットフォーム「Shopify(ショッピファイ)」とAPI連携し、Shopifyを利用する世界中の顧客が自由にダウンロードし在庫管理ができる物流ウェブアプリ「DCX(デジタル・コマース・トランスフォーメーション)」のクラウドサービスを開始したと発表した。

「DCX」は、Shopifyアプリストアからウェブアプリをインストールすると、ShopifyとAPI連携したクラウド型の在庫管理システムとして、インターネット経由で利用することができる。料金は、月額基本料金に加え、出荷に応じた従量課金となる。
また、物流フルフィルメント業務を日通に委託する場合は、アウトソーシングサービスとして、日本や海外のNXグループの物流センターに在庫を移動することで、その日からDCXを使ってリアルタイムで在庫管理が可能になる。
アウトソーシングサービスでは、在庫の可視化やデータ連携の簡素化だけではなく、NXグループのオペレーションやノウハウを生かしながら、ECサイトと店舗の在庫を一元管理し、各販売チャネルでの欠品抑止、オリジナルカートンやパンフレットの同梱(どうこん)など、ブランド満足度を高めるためのオプションサービスの利用、NXグループのグローバルな物流拠点を活用した、ビジネスの拡大時への柔軟な対応といったソリューションを利用できる。
日通によると、近年のデジタル環境の発達に伴い、製造業の顧客が消費者とつながりながら直接販売を行うD2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)の取り組みや、自社ブランドを高めるための様々な施策を進めるようになっているという。
また、多くの費用や時間を必要としてきたECサイトの構築も、最近ではShopifyなどのプラットフォーマーの拡大で、より安く簡単に多様な仕組みを利用が可能になったしている。同社ではこうした背景から新たにEC向け在庫管理アプリのクラウドサービスを始めることにした。
同社では今後も、AI(人工知能)やロボットなど最新テクノロジーの導入などのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、D2C領域で物流を通じた新たな価値創造や、社会課題の解決に積極的に取り組む考え。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。