自動運転技術を開発しているスタートアップPony.aiは中国で初めて自動運転相乗りタクシーサービスを一般客向け公道で展開した。現在同社の自動運転車は広州にある3キロぐらいの経路でサービスを提供している。設立から1年しか経ってない企業にとって大きい成果ともいえる。
テストには、悪天候や人間ドライバーが起こしうる交通シナリオを含めて、学習を行ったため、自動運転技術の高速改善できた。
Pony.aiはこれから広州において自動運転パイロット地域を拡大する予定だ。小規模のテストから始め、限られた地域でマップ作製やナビゲーション能力が向上したら、サービス区域をだんだんと拡大していく。
自動運転車テストに関する法律の成立に向けて
カリフォルニア州の自動車局(DMV)は自動運転車テストに関する規則を修正し、4月から完全ドライバーレス車両の公道でのテスト実施が可能になった。
以前、自動運転車の軌跡修正の必要に備えて、ドライバーの在席が必須だった。しかし、2018年の4月から遠隔管理者による制御や、問題が起きた場合の担当局(警察など)と乗客とコミュニケーションができる技術が備えたら、ドライバーレス自動運転車のテストが許可される。
現時点では、カリフォルニア州で50社ほどがほぼ300台自動運転車のテストを実施している。
そこで、新しい法律は同州で技術発展を加速化させると期待されている。
イギリスの政府も自動運転車を見据え、新しい法律の開発に取り組む。
イギリス政府は2021年に運転自動車を公道への導入を目指し、法律改正を始めたと発表した。
去年、中国で初となった自動運転車テスト規則は北京で出され、2018年2月に上海市も類似法規制を紹介した。
法規制は自動運転レベル3、4、5を対象にしている。2市の規則は似ているが、異なる点もある。
規則では、テストに応募できる組織や事故保険の義務付け、テストに利用可能な自動運転車の明細、自動運転テストの管理組織、自動運転からドライバー運転に切り替える機能、自動運転車にいるドライバーの資格やデータ記録機能などが定められた。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。