Appleは、Apple Watchに携帯電話通信機能を内蔵したApple Watch Series 3を発表した。Apple Watch Series 3(GPS + Cellularモデル)、Apple Watch Series 3 (GPSモデル)の両モデルいずれも9月15日より受注、9月22日より販売を開始する。
「Apple Watch Series 3 Cellularモデルなら、iPhoneがそばになくても、ランニング中でも、プールでも、一日を通じた様々なアクティビティの最中でも、ずっとつながり続け、電話をかけたり、メッセージを受け取ったりできるようになる。」
これが、Apple Watch Series 3のコンセプトだ。
コーチング機能、50メートルの耐水機能1、相対的な高度を計測する新しい気圧高度計を備えた第3世代のApple Watchは、ユーザーの健康とフィットネスに、これまで以上に寄与する。
Apple Watch Series 3(GPS + Cellularモデル)は45,800円から、Apple Watch Series 3(GPSモデル)は36,800円からで、両モデルとも70パーセント高速になったデュアルコアプロセッサ、ワイヤレスチップ、気圧高度計など新しいアップグレード機能が搭載されている。
なお、Apple Watch Series 3(GPS + Cellularモデル)では、赤色のDigital Crownが初めて登場し、同モデル限定の「Explorer」文字盤には携帯電話通信ネットワークへの接続状況がユニークなデザインで表示される。
主な特長
Apple Watch Series 3(GPS + Cellularモデル)はLTEとUMTS携帯電話ネットワークに完全に対応し、iPhoneが近くにない時はシームレスに切り替わる。Apple WatchとiPhoneでは同じ番号を使うので、家族や友人、同僚に別の番号を伝える必要はない。
また、Apple Watchから直接携帯電話の通話が可能で、AirPodsとペアリングすればシームレスで完全にワイヤレスな体験が実現する。また、従来のSIMカードの100分の1以下のサイズのeSIMを内蔵することで、スペースを妥協することなく、ワイヤレスでのアクティベーションが可能となっている。
Apple Watch Series 3を駆動しているのは、Appleの第3世代アーキテクチャにあたるS3だ。より高速なデュアルコアプロセッサによって、アプリケーションをよりすばやく起動し、グラフィックもよりスムーズに表示されるほか、Siriが内蔵スピーカーを使って話せるようになっている。
また、AppleがデザインしたW2という新しいカスタムワイヤレスチップによって、Wi-Fi接続が85パーセント高速になり、BluetoothとWi-Fi接続時の電力効率も50パーセント向上している。
一日中持続するバッテリーは従来のままで、サイズも従来のモデルとほぼ同じだ。またApple Watch Series 3には気圧高度計が備わっているため、上った階数や屋外のワークアウトなどのアクティビティで、高度の上昇レベルを記録することができる。
watchOS 4
watchOS 4では心拍数アプリケーションが新しくなっており、安静時、ワークアウト時、ワークアウト後の回復時、ウォーキング時、呼吸セッション時など、心拍数をより詳しく把握できるようになった。安静時に心拍数が基準値を上回った場合は通知されるよう設定することもできる。
これ以外にも、watchOS 4には一日を通じて最も必要な情報が必要な時に表示されるSiri文字盤のほか、強化されたワークアウトアプリケーションには、新しいインターフェイス、新しいカスタムの高強度インターバルトレーニング(HIIT)のワークアウトメニュー、プールスイミングのワークアウトでセットを自動的に記録する機能が加わった。
また、GymKitを使ってお気に入りの有酸素運動器具とApple Watchをペアリングすれば、 タップ1つで双方向でデータを同期し、最も正確なデータを把握できる。
携帯電話ネットワークに接続でき、WatchOS 4を搭載したApple WatchではApple Musicから4,000万曲を手首の上でストリーミングできる。
デザインが刷新されたミュージックアプリケーションでは、My New Music Mix、My Favorites Mix、ユーザーが最もよく聴いている音楽など、プレイリストが自動的に同期される。この秋にはApple Watch Series 3(GPS + Cellularモデル)で音楽のストリーミングが可能になり、Apple Musicにあるお気に入りの曲をすべて、手首の上で楽しめるようになるという。
また、新しいラジオアプリケーションではiPhoneやWi-Fiネットワークが近くになくても、Beats 1や他のApple Musicのライブのラジオステーションを聴くことができる。
【関連リンク】
・アップル(Apple)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。