コネクシオが2018年11月28日に発表した[メーター読み取り]ソリューション。当IoTNEWSでも紹介した。(https://iotnews.jp/archives/111971)
この製品はカメラ利用型のメーター自動読み取りサービスである。機器のメーターを、カメラで撮影。画像解析によって数値データに変換し、見える化や遠隔監視を可能にするものである。
リリース後、同社には多くの反響が寄せられたという。その内容から、FA化の障壁である古い機械の課題と、この製品のメリットが見えてきた。

■IoTに取り組んでいる現場にこそ、ニーズが伝わる製品
当初、同社は製品利用のモデルケースとして、巡回・点検の人的稼働の削減を想定していた。人手不足への対策の一つとして、まだIoT化に踏み出していない小規模の製造業の現場にも響くのではないかという予測だ。
ふたを開けてみると、すでにIoT導入を進めている企業からの熱心な問い合わせが目立ったという。
IoT化の中で、取り残された古い機械がネックになっていたという課題が見られるそうだ。
多くの工場では慣れ親しんだ古い機械がまだまだ製造の要であり、『機械が壊れないうちは買い替えはしたくない』という現状がある。
実際にメーター読み取りを導入した企業では、取得できた古い機械の製造条件データによって、初めて不良品発生のパラメータが推測できた事例があったという。 ※注
※当該事例はコネクシオ社にお問い合わせください
メーター読み取り 製品概要
カメラを設置し、メーターの針の読み取り等を設定するだけで、あとは自動でメーターの値が記録されるというサービスである。
コネクシオ製品の第1の特長として、機器内に画像変換プログラムがセットされており、必要なデータに整形してから送信を行う(エッジ処理)。
この処理により、映像データをそのまま送信しクラウドで変換する場合と比べ、無駄な送信・保管が減りコストダウンにつながる。
データはネットワーク回線を通じてクラウド上に蓄積される。表やCSV形式で見やすく整理が可能だ。
第2の特長は、カメラ・通信回線・クラウド・見える化アプリ等、必要なハード・ソフト一式がワンセットになっていること。設置は利用者自身で可能であり、調達や工事にかかる手間を大きく低減できる。
通常、設備の更新・改修時にはラインを止める必要があるが、本システムはカメラを後付けして利用できるため、停止の必要はない。
また読み取りの仕様としては、アナログメーター以外にランプ・7セグ(デジタルメーター)、英数字など、カメラ1台で10ポイントまでの読み取りが可能だ。
読み取りの頻度は30分に1回。契約メニューによっては30秒からの頻度で確認できるようになる。この頻度も、人的巡回と比較した自動化のメリットの1つである。
製品の実演デモを見たい
製品の実演を見たいという要望が多いことから、同社ではWEBサイト上でムービーで紹介している。
https://conexio-iot.jp/serviceproduct/sri/template_meter.html
また近日、以下の展示会でも製品紹介を予定している。
■「メーター読み取り」説明・デモ展示スケジュール
■IoT/M2M展
会期:4月10日(水)~12日(金)10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
会場:東京ビッグサイト
・トレンドマイクロ社ブースにて共同出展
https://www.japan-it-spring.jp/ja-jp.html
■スマートファクトリーJapan2019
会期:6/5(水) 〜 6/7(金) 10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 青海展示棟
https://biz.nikkan.co.jp/eve/smart-factory/
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