少子高齢化の進行とともに単身高齢者が増加し、その子ども世代は、親の様子がわからないことが心配事の1つとなっている。
そこで、日立グローバルライフソリューションズ株式会社は、昨年サービス概要を先行発表した、離れて暮らす単身高齢者の部屋での様子や変化をスマートフォンでいつでも確認できる見守りサービス「ドシテル」の申し込み受け付けを6月17日から開始する。
「ドシテル」では、単身高齢者の部屋の壁などに設置(※1)する専用の活動センサーにより、1分に1回の高頻度で在室状況や人の動きの多さ、少なさを表す活動量を検知(※2)し、無線LANルーターを通じて、サーバーに情報を蓄積する。離れて暮らす家族は、専用のスマートフォンアプリを通じて、単身高齢者の生活リズム・活動量・睡眠時間(※3)の履歴をいつでも確認できる。同アプリはAndroid6.x/7.x/8.x、iOS11.x/12.xに対応予定だ。
活動センサーは、プライバシーへの配慮から、見守られる単身高齢者の体動情報に基づき在室状況や活動量を検知する「KR2FWU1」を採用している。映像を使わずに検知するため、家族がスマートフォンアプリで確認する際、単身高齢者の姿がそのまま見えることはない。また、検知した情報を蓄積するサーバーは、外部からの不正アクセス防止などの対策を実施し、厳密なセキュリティ管理が行われている。
また、日立グループが新しく開発した解析技術により、不在や静止状態が一定時間継続した場合などには、家族に異変を通知する機能も備えている。
今後、日立の冷蔵庫などのコネクテッド家電との連携により、活動状態をより細かく確認できる機能も追加される予定だ。
「ドシテル」の初期費用は、45,000円(税抜)で、月額料金3,980円から利用できる。
※1 活動センサーは1契約につき1部屋の設置。日中の活動時間が多いリビングルームなどでの使用を推奨。
※2 活動センサーの検知範囲はセンサーから3.5~5m程度で、広さ10畳程度までの部屋での使用を想定している。検知範囲は、設置する部屋の形や状態などによって異なる。活動センサーは小動物などの動きを検知する場合がある。
※3 睡眠時間はリビングルームなどに設置した活動センサーが検知した在室状況などから推定した目安時間だ。
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