DJIは、プログラミングを学びたい全ての人に向けて開発された教育用ロボット「RoboMaster S1」を発売した。
RoboMaster S1は、国際ロボット大会RoboMasterから誕生した製品だ。この大会は、2015年より開催され、400校を超える学校から2万人以上の学生が参加し、知力、工学技術力、問題解決スキルを駆使して競い合うものだ。
S1はモジュラー設計で、ねじとケーブルを使いながらゼロから構築することから始める。
目次
各パーツの詳細
インテリジェント コントローラー
インテリジェント コントローラーに搭載されているCPUでは、低遅延のHD映像伝送、AIコンピューティング、プログラム開発などの機能を同時にサポートする。また、伝送をシームレスに調整し、コマンド信号を実行する。
ブラスター
S1のブラスターは、LEDライトでゲル弾や赤外線ビームの発射軌跡を描き、発射音や反動で、バトルシミュレーションの演出をしている。
また、ブラスターで発射するゲル弾は安全性を確保するため、無毒性のものを使用し、発射の角度は制限され、発射の速度を変更することはできない。
メカナムホイール
4個のメカナムホイールを搭載し、各ホイールには、全方向移動を可能にするローラーが、12個付属している。また、フロント軸サスペンションがあり、どのような道でも快適に走行できる仕様だ。
高性能モーター
S1のモーターは、最大出力トルク250 mN・mのFOC ESCを内蔵したカスタム化されたM3508Iモーターを搭載している。
高度アルゴリズムを備えた線形ホール効果センサーにより、閉ループ制御を可能にしている。
インテリジェント検知アーマー
6つのインテリジェント検知アーマーパネルが配置され、ゲル弾や赤外線ビームの攻撃を検知する。攻撃された場合、内蔵のレフリーシステムにより、即座に分析され、リアルタイムに画面で減ったHPを確認することができる。
実践作業からの学習
RoboMaster S1は、実際の操作から抽象的な理論を学ぶことができる。S1は、ScratchとPythonといったプログラミング言語に対応。数学、物理学、AI技術などを、実際に触れることにより学習することができる。
最大46個のプログラムできる構成部品には、S1の機能を拡張することができる。また、6つのPWMポートは、カスタム化されたアクセサリーに対応している。
AI技術を体験
また、AI技術によりジェスチャーや音を認識し、相手のS1ロボットも認識することができる。
ライン認識
地面の線に沿って自動走行するようにプログラムすることができる。適用できる数学や物理の知識が増えれば増えるほど、さらに巧妙にS1を誘導することが可能だ。
ビジョンマーカー認識
数字、文字、特殊文字で構成される最大44種類のビジョンマーカーを認識することができ、コーディングを学ぶことができる。
人認識
高度コンピュータービジョン技術により、S1はFOV画面上で選択した人を識別し、追跡することができる。
拍手認識
拍手認識モジュールを内蔵し、特定のレスポンスをプログラムすることがきる。
ジェスチャー認識
様々な身体的ジェスチャーを認識でき、自分で定義したレスポンスをプログラミングすることができる。
SIロボット認識
対戦相手のS1ユニットも認識することができるため、ゲームプレイに活かすことができる。
自動運転に挑戦
ビジョンマーカーを信号機や障害物として扱うことにより、独自のプログラムを組み、S1を自動運転させることができる。
S1のプログラムできる6個のAIモジュールを通して、ロボット制御と運動力学などの数学的原理を学ぶことができる。
さらに、作成したカスタムスキルは、本体に記録し共有することができる。
専用アプリ「RoboMaster」を使えば、S1は複数のプラットフォームで利用でき、様々な操作方法にも対応している。
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