現在、少子高齢化や医療費の増加などから予防医療やセルフケアへの関心が高まっている。また、こうした社会状況やICT(情報通信技術)の進展により、オンライン診療に係る制度改正やオンライン健康医療相談サービスの増加など、ヘルスケア領域における新たな動きが活発化しつつある。また、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、ヘルスケア領域のデジタル化への期待が高まっており、時限的だがオンライン診療の一部の規制が緩和されている。
ソフトバンク株式会社のグループ会社であるヘルスケアテクノロジーズ株式会社は、オンライン健康医療相談サービス「HELPO」を提供開始する。
HELPOは、スマートフォンアプリなどを通してオンライン健康医療相談や病院検索、一般用医薬品などの購入がワンストップでできるヘルスケアサービスである。サービス開始時は法人や自治体を対象に提供し、健康経営を目指す法人や健康的な町づくりを目指す自治体に、従業員や職員の福利厚生および地域住民の健康増進の一環として活用するとしている。
具体的な機能は以下の通り。
- オンライン健康医療相談
- 病院検索
- ECサイト「ヘルスモール」
24時間365日、スマートフォンなどから健康に関する相談を1回当たり最大60分間までチャット形式で相談できる。相談内容に対する回答はヘルスケアテクノロジーズに所属している医師や看護師、薬剤師が行う。健康維持や病気の予防方法、症状に合った診療科や一般用医薬品選びの相談などが可能だ。また、子供や両親など家族の健康の悩みも相談できる。
アプリ上の地図から、条件に合う病院や診療所を容易に検索できる。診療科(内科、耳鼻咽喉科、皮膚科、整形外科、眼科、小児科など)によるフィルタリングや、オンライン診療、夜間診療、女性医師の在籍の有無、またクレジットカード対応の可否など細かく条件を設定できる。適切な診療科が分からない場合は、オンライン健康医療相談で相談できる。
専用ECサイト「ヘルスモール」で、一般用医薬品や健康食品、化粧品、日用品などを購入できる。ヘルスケアテクノロジーズと提携するドラッグストアが取り扱う商品が揃う。現在ヘルスモールを利用できるのは、東京都23区に在住または勤務の人のみだが、今後エリアを順次拡大予定だ。また、購入した商品を最短3時間で職場や自宅まで配送することができる。注文は24時間受け付けており、午後5時までに注文すると当日中に配送される。

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